2019/01/17(木) 16:47〜17:53 ten.【震災24年「旬感中継」蓬莱さんが使える防災グッズ紹介】[字]
このような追悼の場は年々減っていっているということが現実です。
私たちが取材をしている中でも、
追悼の場はなくなってしまった。
追悼の場は縮小してしまった、
そのような話を多く耳
にしました。
ですが、
こういう場所に来ることで、
亡くなった人を思ったり、
震災の教訓を胸に刻んだり、
それぞれの人に震災と向き合うきっかけを与えてくれる場なのだと、
改めて感じました。
だからこそ、
この場所が24年もの間続いてい
ることの尊さを感じました。
そしてことし、
公募の結果、
選ばれた場所や世代をつなぐとい
うことば、
これは大阪北部地震や西日本豪雨
など、去年、
全国各地で相次いだ災害の被災地
と神戸をつなぐという思いが込め
られています。
このことばが発表される際、被災者の方は、
もう震災は神戸だけの出来事じゃ
ないと話しました。
阪神・淡路だけでなく、ほかの災
害などで、
悲しみやつらさを抱えている人に、
24年たっても伝え続ける、
この神戸の取り組みが、希望にな
るのではないか。
教訓として、
未来につなげていかなければいけない。
そんな思いが込められています。
この取り組みの象徴として、
ことし初めて、
東京にも追悼の会場が設置されました。
こちらの希望の灯りを分灯して、
会場へと持っていき、
このように神戸と東京が、
インターネット中継でつながれています。
>>小竿記者でした。
では、ことしから新たに設けられ
た、その東京の追悼会場には、上
馬場記者がいます。
上馬場さん。
>>震災の記憶をつないでいきたい、
そんな思いを持った多くの方が、
日比谷公園の小音楽堂に集まっています。
1時間ほど前にキャンドルを並べ
始め、1・17の文字を形作りま
した。
神戸から運ばれた希望の灯りが、
一つ一つのキャンドルにともされ
ています。
1・17の集いは、ことしで21
回目となりますが、
東京会場が設けられたのはことし
が始めてです。
実行委員会によりますと、
追悼の行事が減少する中、
関東に住んでいる阪神・淡路大震
災の被災者の方や、
震災を経験していない人とも鎮魂
の思いを共有したいという声が多
く寄せられたことから、実現に至
りました。
実はこの小音楽堂は、1923年、
大正12年の関東大震災で倒壊し、
再建された歴史を持っています。
さらに神戸の希望の灯りが分灯された岩手県陸前高田市の被災者の
方もきょう、この会場に来られて
います。
神戸と東北、各地の被災地が、東
京でつながる。
まさに竹灯籠で描かれたつなぐと
いう文字の意味が、
ここに形となって表れています。
そして今回、
この会場に強い思いを持って参加
されたのが、
阪神・淡路大震災で父親を亡くさ
れた、
小島汀さんです。
小島さん、よろしくお願いします。
>>よろしくお願いいたします。
>>小島さん、今回、
初めて東京で、この希望の灯りが
ともされました。
今、どんな思いですか?
>>到着した時点で、
たくさんの方が集まってください
まして、
もうこの東京開催だからこそつな
がれるご縁というのを、もうすで
に感じて、感激しております。
>>震災を知らない世代が増えてきているといわれていますけれど
も、