2019/01/17(木) 16:47〜17:53 ten.【震災24年「旬感中継」蓬莱さんが使える防災グッズ紹介】[字]
この復興の様子をもとにして、今、
世界ではこんなことがいわれてい
ます。
ビルドバック・ベターと言いまし
て、
ビルドバック、立て直し、で、
ベターというのはよりよくですけれども、
神戸の阪神・淡路大震災のように、
元にただ戻すだけではなくて、
より災害に強い街を作ろう、
よりよい復興をしようということで、今、
この阪神・淡路大震災の経験をも
とに、
世界中で国連も津波の被災地、
ハリケーンの被災地などでビルドバッグ・ベターということを実現
するんだということで、やってい
る、
そういうことなんですね。
>>私も先日、
震災遺構が残っているメリケンパ
ークにある震災メモリアルパーク
に行ってきたんですけど、実際に
韓国からたくさん、ツアーで、
この神戸の復興がすごいと、
なので見たいという方が多いという話を聞いて。
大学でもそういう学科が新設され
て、
そういう世界で起こる復興、震災
に対して、
どういうふうに協力できるかみた
いなことを考える、
ようやく時期に来たのかなという
気がするんですけど、やっぱり私
も震災直後にサンフランシスコに
行って、向こうの大学生に、阪神
・淡路大震災の話をしたんですが、
サンフランシスコ大震災の経験と照合しながら、
世界で復興に強い街づくりをしよ
うというネットワークが実はでき
てるんですよね。
そういう取り組みの中で、
私たちがどういう経験を、人たち
に語り継いでいくかということは、
非常に重要だと思いますよね。
>>神戸市、
あるいは兵庫県という広い目で見
ると、
平均的にはこのように上昇傾向に
あるわけなんですけれども、
中にはやっぱりまだ悼んでいる方、
苦しんでいる方がおられまして、一つ例に取りますのが、
神戸市の長田区という所ですが、
長田区では、やはり同じように人
口がぐっと下がったんですけれど
も、その後、やはり回復しきらず
に、ずっと、
しかも神戸市と比べても早いスピードで人口が減り続けていまして、
この震災前に比べて、
3割近く人口が減って、
3万人ぐらい人口が減ってしまっ
ているという状況なんですね。
なぜこういうふうになっているの
か、
長田区という所は、復興がすごく
遅れてしまっているということで、
一つ、
象徴として挙げられているのが、
この新長田駅の南側の再開発とい
う所なんですが、ここは、
神戸の中心部の三ノ宮からJRの
普通の電車に乗って4つ西に行っ
た、わりと、ですから、
便のいい場所なんですが、この新長田駅の南側の地域、
この震災前にはこの地域に木造の
建物がずっと密集して並んでいて、
店舗兼住宅とか、長屋が並んでい
るような所で、一気に火事が燃え
広がってしまったという所で、
震災後、ここで再開発をしようということで、
20ヘクタールに2700億円を
投じて、
44の高層ビルを建てようという
計画なんですが、これがやはり遅
れに遅れて、実はまだ、
この復興事業、終わってないんですね。
まだ44ある計画のうち、
3件はだれが何を建てるかも決まっていないというような状況で、
本当に遅れていて、
これがやはり人の戻りにも影響しているということなんです。
なぜ遅れているかといいますと、
やはり地元の調整、
用地を取るのに時間を要したとい
うこともありますし、もう一つ、
やっぱり地元の方は、
こんなすごい建物を望んでいなかったと、
もっとやっぱり地に足をつけて商
売を再開したかったというところ
なのに、ニーズや時代に合わない
計画だったということで、
やっぱりここでは復興が遅れてい