2019/01/19(土) 19:30〜20:15 ブラタモリ「#123 水の街・ローマ」[解][字]


これは 古代に使われた水道橋。
2000年前の水道の痕跡です。

これまた…
実物見ると なんか わっとしますよね。
すごいですね。
お~!
ハッハッハッハ!
ボンジョルノ。
ボンジョルノ。
前回も案内してくれた
マッシミリアーノ・ギラルディさん。
ちょっと おちゃめな
考古学者で→
ローマの古代史が
専門です。
(栗原)こっちに来て下さい。
いろんな面白いもの お見せしますね。
うん。
あっ 確かに そうですね。
ああ そう?


え~! こしょう凝灰岩?(栗原)ペペリーノ。
(笑い声)
うん。 だから…
頑丈な凝灰岩で造られた水道橋。
なんと…
一体 どんな仕組みだったんでしょう?
はぁ~!
高低差を利用して水を運ぶため
くぼんだ場所に水道橋を造り→
水路の勾配を一定に保ったんです。
かつては 十数キロにもわたり水道橋が続いていました。
今は その10分の1ほどが残っています。
これ… どこだろう?
一番上と その下と?
使ってるわけだ。
違う水源から引いた
2本の水道。
途中から 1つの水道橋を利用して
街まで水を運びました。
実は 他にも水道があり→
なんと 全部で11本!
古代ローマの街は
とても水に恵まれていたんです。
(栗原)なんで こんなに たくさん
水道があったか分かります?
住んでたからですよね。
え~ 2000年前? いや…→
どれぐらい? ローマ。
この広さですもんね。
じゃあ 要るわね 水がね。

そうなんだよね。
水道も そうなんだね。
(栗原)水もあって 橋もあって→
下水もあって 全てが… そうですね。
古代ローマ帝国 繁栄の証しである水道橋。
実は 街の中心部にまで
その痕跡が残っています。
水の流れをたどって
見に行ってみましょう!
そうです。
この辺から ずっと見て頂くと…。
おお…。
おお~。
はぁ~… あれ?
(栗原)全く同じ水道管です。
なくなってるよね。
う~ん。
うん。
うん。 おっ?
それ それ それ。
何だろう?
水道橋の門の前にある この建物
一体 何なんでしょう?
近くで見てみましょう。
グラッツェ。
はあ はあ はあ。
へえ~。
え~?
あれ… あれは何…
ロバ ロバ。

ロバですか。
お~ そう。 じゃあ…
え~ なんで分かるんですか?
いや なんとなく。
これは…。(栗原)その左側?
左側 あれ…
パン屋さん?
実は このお墓に眠るパン屋さん→
かつて奴隷だったにもかかわらずパンを売って大成功した人なんです。
ここは 街道が合流する 交通の要衝。
自分の功績を残そうと目立つ場所にお墓をつくったんです。
水道橋が ここだけ
立派なつくりになっているのも→
街道を通る人々の
注目を集めるためでした。
でも このお墓も門も→
19世紀に発掘されるまで1500年以上もの間→
ほとんど見えなかったんです。
一体 どういうことなんでしょう?
え~っと…。