2019/01/21(月) 16:47〜17:53 ten.【ノゾキミ!物流支える「貨物船」19歳・女性船員“初航海”密着】[字]


ドアが付いた。
風呂場にすらドアがなかったが、
もちろん、
鍵付きのドアを設置。
ちなみに船室は個人部屋で、
テレビもDVDも付いている。
ブリッジでの仕事が終わると食堂へ。
クルーは5人。
1日3食、
みんなが交代で食事を作っている。
防火のため、
ガスはなく、調理はすべて電気。
>>さっき上で言いよったんや。笹山君のコロッケは絶品だって。
>>コロッケ、
得意なんですか。
>>得意になるのかな?
大丈夫だよ、
作らないから。
>>ひどいですね。
>>岡田さんが休みのときに作る



から。
>>左舷と右舷、
まだ分かってないんですよ。どっち?
>>両方やから、両方使うから。
>>苦手なんですよ、
私、ロープ。
>>笹山機関長にとって岡田は、
初めて出来た女性の後輩。
ちょっとうれしそう。
船は泉大津に無事到着。
そして岡田は、
初体験の仕事を任された。
それがレット投げ。
船を係留するために、
レットと呼ばれるおもりが付いたロープを、
岸に投げること。
当たり前だけど、
届かないかぎり、
船は接岸できない。
>>お願いします。
>>笹山機関長が代わりに投げる。
>>笹山君もだいぶかかったよ。
>>そうなんですか。
>>投げられるようになるまで、
練習して、練習して。
>>次頑張ります、ちょっと見て
いてください。
>>初日は少し悔しいデビューと
なった。
朝6時。

早起きの理由は朝食を作るため。
>>この船って、
1食作ったら300円もらえるんで。
>>何を作るかは自由。
船には1週間分の食材として、肉や魚、
野菜など、
およそ20キロほどが積んである。
>>私、
スクランブルエッグとか、
あんまり作らないんですよ。
スクランブルエッグとかって、あれですよね、
ごはんに合わない気がして。
>>この船での食事には、
大事なおきてがある。
それは、
出された料理はどんな味でも、
絶対に文句を言わずに食べなければならないこと。
味はどうだったの?
>>あんま言わないですけど、まあすごい、いい味付けでした。
おいしかったです。
>>この日の予定は、
泉大津で丸1日待機。
届け先の南港で貨物が渋滞しているんだって。
午前中は全員で船室の掃除や船の
整備。
さびついたりしないようにペンキ
も塗る。
こういう作業も停泊中にしかでき
ない。
笹山機関長はエンジンのメンテナ

ンス。
62歳、
最年長船員の横山は、
16歳から船に乗ってるだけあっ
て、
料理は手慣れたもの。
>>個人でやる船が多くなってきたんですわ。
個人で自分のは自分で作る船が多
くなったんですわ。
そういう船には乗らん。
>>自分の好きなものばかりを作っていると、栄養が偏ってしまう。
長い船の生活、
同じ釜の飯を食うことで、
絆が深まる。
>>上手で早かったですよ。
上手。
>>それであれか、
顔が白いんだ。
>>うわー、すごい。
こつとかないんですか。