2019/01/26(土) 10:55〜11:50 奇跡体験!アンビリバボー[再][字]
3名の アメリカ勢が→
表彰台を 独占すると
予想されていた>
<ピーターは 予選突破さえ
危ぶまれていたのである>
<だが…>
(スターターピストルの音)
<予選を いきなり→
オリンピック記録 更新となる→
20秒20で 走ると→
その後 準決勝を 突破>
<ついに 決勝 進出を
決めたのだ>
<そして 決勝の
前日練習のこと>
≪(ピーター)よう。 あんたら
えらく 気合 入ってるな。
(ジョン)ああ。
<お互い 話すのは初めてだったが→
ピーターの 気さくな人柄もあり
3人は すぐに…>
<だが…>
なあ? ピーター。
(ピーター)えっ?
<ピーターは 知っていた>
<アメリカの 黒人選手にとって
この メキシコ オリンピックには→
特別な意味が あることを>
<今から わずか 50年余り前自由の国 アメリカには→
人種差別の嵐が
吹き荒れていた>
<バスや
公衆トイレにさえ→
白人優先席が
存在>
<ホテルや レストランも→
有色人種の 入店を拒否するなど→
人種差別が 公然と
法律で 認められていたのだ>
<そんな中 人種差別に反対する
キング牧師らの 運動により→
1964年 公民権法が制定>
<有色人種の選挙権が 保障され公共施設での差別も 禁止された>
<これで 人種差別は
なくなるはずだった>
<だが…>
<その後も 人種差別感情が収まることはなく→
黒人へのリンチや 暴行
彼らの商店や 住居への放火が→
継続的に 発生した>
<そして メキシコ オリンピックの半年前…>
<黒人たちの 精神的支柱に
なっていた指導者の 殺害>
<彼らの怒りは 頂点に達した>
<黒人アスリートたちは→
メキシコ オリンピックの
ボイコットを 検討>
<国内で横行する 差別に
目を背け→
メダル 獲得のためだけに
平然と 黒人選手を送り込む>
<そんな アメリカ社会に 抗議する
意志を 示そうとしたのだ>
<だが 逆に その動きは→
スポーツの 政治利用を禁じるオリンピックの精神に 反するとして→
国際的な 批判を浴びた>
<この事態を 受け黒人選手たちの 意見は割れた>
<ボイコットすべきだという者>
<今後の人生を 考え出場すべきだという者>
<そして 彼らが下した
決断は…>
<オリンピック出場だった>
<ジョンと トミーの 2人も出場する道を 選んだ>
<ある決意を 胸に>
<いよいよ 迎えた…>
<運命のレースは
スタートした>
<運命のレースが
スタートした>
(実況)奇麗なスタートであります。コーナーに かかりました。→
見事な コーナーワークを見せております。
<先行したのは
世界記録保持者の→
ジョン・カーロス。 その後を
トミー・スミス>
<ピーター・ノーマンは→
出遅れたかに 見えた>
<だが…>
<トップは トミー・スミス>
<そして…>
<1位は トミー・スミス。 そして何と ピーター・ノーマンは→
世界王者 ジョン・カーロスを抜き
2位に入ったのだ>
<自ら 予選で出した
オリンピック記録を上回る 20秒06>
<1位の トミーと共に
当時の世界記録を 破った>
<しかも 男子 短距離走での
メダル 獲得は…>
(ピーター)信じられない。