2019/01/27(日) 01:00〜01:45 地球ドラマチック・選「中国 パンダ保育園」[二][字]
生後6か月を過ぎると 固形物も食べられるようになります。
タケです。
パンダの食べる植物は何種類もありますが→
実際には 栄養の99%を
タケから とっています。
パンダの手には
第六の指と呼ばれる骨があり→
タケを持つのに役立ちます。
また 口の中にはタケの茎を かみやすいように→
変形した歯があります。
一頭のパンダが毎日14キロから36キロもの→
タケを食べるため
食料集めはセンターの大仕事です。
インファは 生後3か月のメス。
生まれて2~3日目に母親に育児放棄され→
人の手で育てられています。
パンダは およそ50%の確率で双子を産みます。
しかし 母親は2頭のうち
より元気な1頭だけを育てます。
確実に生き残れる
強い子供を育てるという→
自然界の厳しい決まりです。
インファは すでに新生児用の保育器から出ています。
赤ちゃんパンダは
太っている方が健康的。
体重およそ5キロのインファは
順調に育っているといえます。
人が
哺乳動物の赤ん坊を育てる場合→
母親がすべき事を
代わってしなければなりません。
赤ちゃんの排せつを促す事も
同様です。
パンダの新生児は
自力で排せつできないため→
母親が赤ちゃんのお尻をなめて
排せつを助けます。
ここでは
飼育員が下腹部を軽くたたき→
母親が舌でなめるのと似た刺激を
赤ちゃんに与えるのです。
全ての赤ちゃんに 毎回 食後に→
これをしてやらなくてはなりません。
大変な作業です。
一日の終わり。そろそろ眠る時間です。
インファは 他の赤ちゃんと
一緒の部屋で眠ります。
しかし 周りが気になるのか
すぐには寝つけない様子です。
♪♪~
隣で別の子がごそごそしています。
♪♪~
インファが あくびを始めました。
つられるように
他の子たちも あくびをします。
ようやく眠りの時を迎えました。
初めての出産に臨むミンミン。
ついに陣痛が始まりました。
飼育員たちが注意深く見守ります。
陣痛が強まっています。
ミンミンは手当たりしだいに周りを押して→
赤ちゃんを産もうとしています。
初めての出産は しばしば通常よりも時間が かかります。
24時間が過ぎたころ
事態は急に悪化しました。
ミンミンは まだ出産できず
もがき苦しんでいます。
パンダがストレスで苦しんでいる時に
人が近づくのは非常に危険です。
更に2時間が経過。
ミンミンは とても苦しそうです。
あまり時間がかかると
ミンミンか赤ちゃん→
あるいは両方とも
命を落としかねません。
オスの双子
クァンクァンとリンビンは生後3か月。
2頭とも
母親から育児放棄されましたが→
育ての母となったメスのもとで
穏やかな時を過ごしています。
パンダが双子を産んだ場合→
通常はより元気な一頭だけを育てます。
しかし クァンクァンとリンビンの母親は→
2頭とも育児放棄してしまいました。
このセンターでは 育ての母が
クァンクァンとリンビンに→
交互に
お乳を たっぷり与えています。
この日まで クァンクァンが
育ての母と共に過ごしたので→
次はリンビンの番。
生後3か月になった双子は5日ごとに交代し→
母親を独占します。
飼育員がタケで母親の気を引きクァンクァンのそばを離れさせます。
母親が
食事に夢中になっている間に→
クァンクァンを連れ出します。
クァンクァンを保育室に入れると→
急いでリンビンを