2019/01/27(日) 01:00〜01:45 地球ドラマチック・選「中国 パンダ保育園」[二][字]


他の哺乳動物と同様→
新生児の免疫系を機能させたり→
病気から守ったりするために欠かせない→
重要な栄養素と抗体が
含まれています。
飼育員たちの乳しぼりの作業は

毎回 危険と隣り合わせです。
ハチミツがなくなったら
すぐに退散しなくてはなりません。
急いで母乳を保育室に運び
粉末のミルクと調合します。
人工保育される
パンダの赤ちゃんは皆→
この特製ミルクを飲んで育ちます。
保育室にいるミンミンの赤ちゃんはとても元気で→
いつでも
母親のもとに戻れる状態です。
しかし 話は簡単ではありません。
ミンミンは 我が子との時間をあまり過ごしていないうえ→
戻ってきた時には
違うにおいがついています。
そのため育児を
放棄するおそれがあるのです。
飼育員は 赤ちゃんを前に置き→
ミンミンが寄ってくるのを待ちます。
しかし ミンミンは
ほとんど関心を示しません。
良くない兆候です。
このままずっと近づいてこなければ→
ミンミンの育児放棄というおそれが→


現実のものとなります。
(赤ちゃんの鳴き声)
飼育員は赤ちゃんを更に近づけます。
母親に抱き上げてもらいたくて
必死に鳴く赤ちゃん。
(赤ちゃんの鳴き声)
ミンミンは ずっと無視しています。
飼育員が中に入りました。
ミンミンの周りをより快適に整えてから→
再び赤ちゃんを
近づけようというのです。
すると 変化が起きました。
ミンミンの母性本能が目覚め→
赤ちゃんを
優しく だっこしたのです。
ようやく
親子の絆が回復し始めました。
ミンミン親子の暮らす碧峰峡から→
160キロ離れた都江堰の保護センター。
パンダは1歳になると
ここに移され→
仲間と過ごし始めます。
子供たちは このセンターで生きていくうえで→
極めて重要な社会性を
身につける事を学ぶのです。
野生のジャイアントパンダは
単独行動を好み→
仲間と会うのは繁殖の時だけです。
においづけは互いの存在を知らせ→
社会的なつながりを保つための

行動です。
このセンターでは 子供たちが
仲間と一緒に過ごす事で→
人間の保護から離れ→
野生での生き方を身につけていきます。
成長して繁殖期を迎えるために
必要な事なのです。
1歳のオス ファイファイ。
ここにいるパンダの子供たちの中で一番のガキ大将です。
仲間のワンジャも1歳。
常にファイファイに くっついています。
2頭そろって
我が物顔で のし歩きます。
センターでは パンダに与える
パンダだんごを毎日 作っています。
主食のタケを補う
健康的なおやつです。
繊維質やビタミン ミネラルに富み→
パンダの健康状態が万全になるよう工夫されています。
子供たちは ニンジンとともに→
パンダだんごを1日に5回もらいます。
ファイファイとワンジャが
取っ組み合いを始めました。
何度も頭をぶつけながら
自分の力を試し→
戦いの腕を磨きます。
一見 のどかに見えますが勝利を懸けた真剣な戦いです。
ファイファイが体当たりし→
ワンジャは岩から転げ落ちたもののすぐに復帰。
頭突きで逆襲に転じるワンジャですが

ファイファイは持ちこたえ→
逆にワンジャを押さえ込みました。
面白いショーに周りのパンダも注目しています。
ですが ファイファイとワンジャは
だんだん疲れてきたようです。
この勝負
引き分けに終わりました。
ある日 一頭の野生のメスが
地元の人たちに発見され→
センターに運ばれてきました。