2019/01/27(日) 01:00〜01:45 地球ドラマチック・選「中国 パンダ保育園」[二][字]


非常に体が弱っています。
飼育員が病室に運び
詳しく検査します。
脱水状態で すぐに
水分を補給しなければなりません。
点滴をすれば
ひとまず命は取り留めるでしょう。
このセンターには 世界で最も優れた→

パンダのための医療施設が整っています。
状態が安定した後→
飼育員は問題が どこにあるのか調べ始めました。
ひどく痩せていて
特に脚の筋肉は→
健康なパンダに比べて
ほんの僅かしかありません。
膨らんだ おなかの中には
水が たくさん たまっています。
人間の治療に用いるのと
同じ超音波で→
体内の画像を撮った結果→


かなり深刻な状態だと分かりました。
これだけ水が たまっているのは
心臓や肝臓などに→
深刻な
機能不全が生じている印です。
血液サンプルを研究所に送って→
更に詳しい分析をする事になりました。
レントゲンで全身を検査したところ
骨に問題はありませんでした。
しかし 左目は
完全に視力が失われています。
右目は白内障を患っているものの
まだ希望があります。
治療すれば
少しは視力を取り戻せるでしょう。
治療の施しようがないのは歯です。
普通のパンダの3分の1ほどの大きさしかありません。
目が見えないため
適切な食べ物を見つけられず→
堅い木や石などを
かんでいたためでしょう。
すっかり歯が すり減っています。
このパンダが生き延びられるかどうかは→
分かりません。
しかし 飼育員たちは貴重な野生のパンダを救うため→
全力を尽くす覚悟です。
2頭の子供がひなたぼっこをしています。
シェンビンは
とても内気な 1歳の女の子。
一緒にいるのはオスのゴンズー。

気が優しくて シェンビンと同い年。
2頭は大の仲良しです。
飼育員の計らいでシェンビンとゴンズーは→
いつも一緒に過ごしています。
2頭とも 食べ物のタケをおもちゃにして遊んでいます。
脚を使って食べるのが
楽しいようです。
パンダは木登りが得意。
木に引っ掛けやすい とがった爪と柔軟な脚で→
するする登っていきます。
大人のパンダは 一日の半分以上をタケを食べて過ごします。
食事中で
母親の注意が行き届かない時→
木の上は
子供たちの避難場所となります。
ゴンズーは
木登りを覚え始めたばかり。
シェンビンは まだ 木登りより→
ゴンズーと じゃれる方が楽しいようです。
子供用の木は
筋肉を鍛えるのに役立ちます。
少しずつ登り
上まで着いたゴンズーは満足げな様子。
しかし 下りるとなると話は別。
恐る恐る 全神経を集中して木を下りていきます。
やれやれ
無事に下りられて 一安心です。
センターの別の場所では 1歳の双子→
メスのシーシーとオスのルールーが過ごしています。
双子の母親は12歳のシュシュ。

双子を産んでも どちらか一方しか育てない母親が多い中→
極めて珍しい事に
シュシュは両方を育てています。
親子で体を動かして遊びながら
子供は自然と活発になり→
運動能力が養われます。
シーシーもルールーもすでに体重は40キロ以上。
母親と遊ぶのが大好きです。
ルールーが母親の一瞬の隙を突きます。
母親も負けてはいません。
体当たりで応戦します。
体格では断然 母親が優位です。
シーシーも すぐに つかまります。
しかし こちらも母親を
ひっくり返しました。
子供たちは
愛情深い母親のおかげで→
精神的にも肉体的にも
日々 成長しています。
内気で引っ込み思案の子供たち