2019/01/27(日) 07:00〜07:30 ボクらの時代[字]


二人芝居 見てみたいね。
うわっ… 舞台はちょっと
勝ち目がないな 俺。
無人島で死ぬかもしんねえぞ。

もしも 僕が勝ちそうになったら歌えばいいじゃない。
歌えば もう完全に ぼろ負け。
歌かプールだね。プールね。
プールで勝てるやつ いるの?
昔ね あるジム行ってたときに→
そんなに速い人…


すごい人もいないんですよ。
で あるときに泳いでたら
すごい勢いで泳いでる人間がいて。
こうやって 追い付けない。
どんなにやっても追い付けないし→
逆に また抜かれていく。
速えなって 誰なんだろうと思って上がってきたのが吉川君だったの。
そのときはまだ
話し してなかったんで→
うわ~ 速え!とか思ったもん。
俺は客観的に ふかんの状態でね→
吉川が泳ぐ姿 見てたことがある。
ふかんで? どこで ご覧に?
海で。
あ~ そっか そっか そっか。
こうやって 泳いでるときにね→
何も美しいと思ったことはないんだけど 泳ぐ姿は美しい。
♪♪~
作家さんも ある程度何か その…。
つれづれなるままにってわけじゃ
ないでしょ?
何を勉強するんですか?
勉強しないよ。
その… 何か こう
こういう… 法則はないんですか?
ないない。
色々 本を読むことが→
一番あれですか? 練習になる…。
いや それはね→
ひたすら 何が練習っていう

修練になるかっていうね→
文章を書く 小説を書く
自分で書くこと。
数を書くこと。 人の本 読んだって何の勉強にもならないです。
そうなんですね。
でも その物差し?
プロに至るまでに→
自分が
階段を上がっていくっていう→
自負できる物差しっていうのは
どこにあるんですか?
あのね 自負はね
なかなか できないです。
例えばね
30年 経歴を積んだ作家がね→
書店の平台に新刊が載ると。
端っこでも載るというときに二十歳の女の子が→
初めて小説書いて
それが話題作になったら→
ど真ん中 来るわけだよ。
そうすると 一つ落ちるわけよ。
その30年 経歴積んだ人がね。
内容的に見たら歴然としてるんだけど→
でも 落ちてしまう。
そういう世界ですよ。
だから 若いやつだって タメはって
完璧に書くしかねえんだよな。
もう あいつらだって
タメだっていうか→
差しで勝負したら 絶対負けねえぞっていうような形で書いてますよ。

われわれも…。みんな そうだよ。
もう『風姿花伝』の時代からね
そういうふうに いわれてる。
難しいこと言うね。
『風姿花伝』だろ?
書いてあるんですよね。
若いころには そういうね→
ちゃんと 若い子の花があって。
ベテランには その花がないけど。
でも 人生相談 始めたときは
どうなんですか? ソープに行け。
始めたときは別に…。 えっ?
相当 前だよ もう。 30年ぐらい前。
あのソープに…。 っていうかもう
ホント あれ面白かったっすよね。
あのね
そういうことじゃないんだよ。
要するに あれ
相談 受けるわけだよ ホントに。
そうしたら
童貞の男の子が相談してきて。
それで 「ずっと昔から
幼なじみの女の子 好きなんです」
「ずっと友達です。 友達だったら
ずっと友達でいられるけど→
何か満たされないんです」
って相談がきたわけ。
だから 俺はソープへ行け。
先にソープ行っとけと。
いろんな意味で