2019/01/27(日) 13:50〜15:00 あの日 あのとき あの番組「シリーズ平成 冷戦終結の衝撃 そして世界は」[字]

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<日本が平成の時代を迎えた1989年。→
世界は 激しく揺れ動きました>
<ベルリンの壁が崩壊し→
民主化のうねりは 次々に東側の国々をのみ込んでいきました>
<今日 ご覧頂くのは→
当時のルーマニアを描いた「NHKスペシャル」。→
1990年に放送された→
「チャウシェスク政権の崩壊~市民が撮った革命の7日間~」です>
<市民が命を懸けて撮影した
映像をもとに→
独裁者 チャウシェスクに立ち向かう
人々の闘いを克明に記録しています>
<番組が伝えた 自由を求めるエネルギー
そして 新たな時代の幕開け。→
冷戦終結は その後の世界に
何をもたらしたのか 語り合います>
こんにちは。
今年の4月で幕を閉じる平成という時代。
「あの日 あのとき あの番組」では
この1月から→
平成の30年間に
NHKが記録してきた映像を→
シリーズでご紹介しています。
2回目の今日は平成元年に世界が迎えた衝撃→
東西冷戦の崩壊について
見つめてまいります。
スタジオには 国際政治学がご専門の→
藤原帰一さんにお越し頂きました。
よろしくお願いいたします。


よろしくお願いいたします。
藤原さん 今 振り返ってみますと→
1989年 世界は やっぱり激動の時代でしたよね。
はい びっくりしました。
今でも その衝撃忘れられないですね。
私が 本当に子どもの時から
世界は 東側 西側に分かれて→
冷戦の時代がずっと続いていく。
それが 自分の生きてる時に変わるとはあまり思ってなかった。
それが ベルリンの壁の崩壊で
一気に変わっていくわけですね。
そのベルリンの壁の崩壊の前の→
この東西の構図というのをご覧頂きたいんですけれども→
西側 青色の いわゆる資本主義圏ですね。
そして 東側 赤色の社会主義圏ということで→
ヨーロッパが
二分されていたということになりますね。
この中で ユーゴスラビア アルバニアは→
ソ連の衛星国という立場からは離れたしかし 社会主義国になるわけですね。
そして ソ連の
いわゆる衛星国というグループが→
ずっと 東ヨーロッパに作られていて→
西側との関係がごく限られたものになっている。
軍事的にも対立しているという時代です。
そうですね。
そして これが
ベルリンの壁が崩壊されてから→
この89年 一気に旧東側に
民主化の波が押し寄せていきまして→
最後に残ったのが この


ルーマニアということになるわけですね。
このルーマニアは
東ヨーロッパの体制の中でも→
最も独裁の性格が激しい→
抑圧的な政府だったんですね。
チャウシェスク大統領の下で→
国内は もう 慢性的な食料不足が続き→
貧困を… 人々を苦しめるという状態が
続いてきました。
その限界の中で 変化が起こってきた
ということになります。
さあ 今日 これからご覧頂きますのは→
その首都 ブカレストで起きた革命を記録した番組です。
1990年放送の「NHKスペシャル→
チャウシェスク政権の崩壊~市民が撮った革命の7日間~」です。
ルーマニアの首都 ブカレスト。
チャウシェスク大統領は→
政府支持の大集会を開き
壇上に立った。
ティミショアラの反政府デモと
それに対する武力鎮圧以降→
高まる政府批判の声を鎮めるための
集会であった。
(喚声)
テレビは 民衆の声にたじろぐ大統領の表情を映し出したまま→
生中継を中断した。
この演説中断を きっかけに→
24年余りにわたった
チャウシェスク政権は→
一気に崩壊へ向かう。

東欧の民主化のうねりの中→
強硬路線を堅持してきたルーマニアに
革命が起こった。
2人の市民が
ルーマニアの革命を捉えた→
20時間のビデオテープ。
銃弾の下をかいくぐりながら撮り続けた映像の記録である。
この中にはチャウシェスク独裁政権を前に
立ち上がった 民衆の姿→
激しい銃撃戦のさなかに進行していた