2019/01/28(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「動物たちの24時間 砂漠編」[二][字][再]

♪♪~
自然界では… 一日 24時間
全ての瞬間にドラマがあります。
今 この瞬間にも あらゆる生命が
極限にまで追い込まれています。
(鳴き声)
♪♪~
地球上の自然あふれる場所に生息する
さまざまな野生動物。
活動する時間帯も ばらばらです。
それぞれの動物が 一日のうちで最も活動的な時間をどう過ごすのか。
その能力を発揮する
決定的瞬間を見つめます。
太陽の光が降り注ぐ時間帯に
本領を発揮するものもいれば…。
夜の闇で生き抜くために
進化したものもいます。
♪♪~
一日24時間の物語を通して…。
自然界の生活リズムを
明らかにしていきます。
今回の舞台は砂漠です。
世界屈指の広大な荒れ地2か所を訪ねます。
北アメリカに広がる「ソノラ砂漠」。
そして アフリカ南部の「ナミブ砂漠」です。
♪♪~
一日のうちに 気温が激しく変化する砂漠。
過酷な環境を生き抜く動物たちの
24時間を見つめます。
どこまでも広がる


荒涼とした砂の大地。
砂漠の一日をコントロールするのは…。
太陽です。
日が沈むと 気温は時に
氷点下20度まで下がります。
一方 日中は
60度に跳ね上がることもあります。
野生動物が
この過酷な環境で生き延びるには→
時計のような正確さで
日々の生活を送らなくてはなりません。
日の出の時間帯はラッシュアワー。
暑くなりすぎる前にやるべき事を済ませようと→
動物たちは 慌ただしく活動を開始します。
♪♪~
しかし 暑さをもたらす太陽を
何よりも必要としている動物がいます。
アフリカ南部に広がる…
小さな は虫類が 実にゆったりとした朝を過ごしています。
「ナマクアカメレオン」です。
砂の上を 全力で素早く走れる足と…。
両方を別々に動かせる目で→
高速で獲物を追いかけながら相手の動きをしっかりと確認できます。
世界一 足の速いカメレオンです。
しかし 朝の動きを見るかぎりでは俊敏な様子は どこにもありません。
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カメレオンは変温動物なので→
狩りの前に まずは
太陽で体を温める必要があるのです。
体温を上げるために


太陽の方向に体を向けます。
ほとんどのカメレオンは
カムフラージュのために→
体の色を変化させます。
一方 ナマクアカメレオンは太陽の熱を 最大限 吸収するために→
体の色を濃くします。
獲物を追いかけられるほどまだ体が温まっていません。
しかし 秘密兵器があります。
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自分の体よりも長い「舌」です。
いわば太陽電池式は虫類であるナマクアカメレオンは→
獲物をしとめるまで
あと数時間 日光浴が必要です。
太陽が昇るにつれ
砂漠の気温は急上昇していきます。
日の出から数時間たち
ラッシュアワーが終わる頃…。
ようやく 「砂漠の巨人」の一日が
始まろうとしています。
ナミブ砂漠に生きる アフリカゾウです。
気温が上昇し 暑くなるとゾウは まず「砂浴び」を行います。
賢い動物であるゾウは
砂を日焼け止めとして使うのです。
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群れの中に 生後半年ほどの子供がいます。
まだ小さくて 上手に砂浴びができません。
(鳴き声)
(鳴き声)
気温が高くなると群れ全体が 子供の日よけとなります。
長い移動の間

大人たちは密集して隊列を組み→
盾となって 子供を日ざしから守るのです。
♪♪~
群れが探しているのは 果物の木。
砂漠で生きるには 欠かせない食料ですがめったに見つかりません。
♪♪~
ゾウの群れは 24時間でおよそ100キロ歩くと言われます。
子供のゾウにとっては
長い一日の始まりです。
昼に向け 気温は更に上昇します。