2019/01/28(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「動物たちの24時間 砂漠編」[二][字][再]


砂漠の変化は劇的です。
たとえ 雨が降っても→

雨粒が地面に落ちる前に蒸発してしまう場所もあります。
アメリカとメキシコに
またがって広がる…
ここでも 日の出から僅かの間に
30度を超えることがあります。
ある捕食者が 獲物をしとめるために
時間と競争しています。
タカ科の鳥「モモアカノスリ」です。
オスが ひときわ すばしこい獲物を狙っています。
捕らえようとしている相手は
サボテンが密集する大地に潜んでいます。
♪♪~
タカの視力は 人間の8倍も優れていると考えられています。
獲物は サバクハリトカゲです。
♪♪~
モモアカノスリの飛ぶ速さは
最高時速およそ60キロ。
♪♪~


翼を広げた長さは1メートルもあり低空飛行が可能です。
地上で動く獲物にも
つかみかかることができます。
♪♪~
サバクハリトカゲは茂みに逃げ込みました。
勝負は かくれんぼで決まります。
♪♪~
本来トカゲは モモアカノスリにとって
捕まえやすい獲物です。
しかし 気温が上昇し 暑さが増すと
形勢が逆転します。
変温動物のトカゲは 気温が上がると
動きが活発になるからです。
一方 タカは
恒温動物です。
長時間 強い日ざしに当たると
体温が限界にまで上がってしまいます。
♪♪~
とうとうモモアカノスリは狩りを諦めました。
太陽が真上に近づいてきました。
気温が上昇すると 哺乳類など恒温動物の活動は鈍くなります。
一方 変温動物の動きは 活発になります。
ヨコバイガラガラヘビの仲間です。
ナミブ砂漠の砂の温度は
70度にも達しています。
しかし 砂の熱さを気にする様子は
全く ありません。
このヘビの動き方は ユニークです。
柔らかい おなかの部分が→
焼け付く地面に

なるべく触れないように進みます。
♪♪~
極端に高い砂の温度に適応した動きをするは虫類は 他にも います。
名前にはヘビが付きますが
トカゲの仲間です。
♪♪~
この奇妙なダンスは→
熱い砂で
足が焼けないようにするための工夫です。
8秒ごとに姿勢を変えることで→
砂漠の一番暑い時間帯でも狩りを続けることができます。
♪♪~
最も砂漠に適応している は虫類といえばやはり ナマクアカメレオンです。
ようやく体が温まりました。
狩りの準備は万全です。
♪♪~
ナマクアカメレオンは 狩りの間に→
体温が上がりすぎないようにする術を
身につけています。
午前中は黒かった皮膚の色が白くなり
日光をはね返すのです。
♪♪~
獲物の虫も必死です。簡単には捕まりません。
しかし 皮膚の色を白く変えた
ナマクアカメレオンは→
暑い中でも
獲物を追い続けることができます。
この見事な適応によって→
ナマクアカメレオンは砂漠の小さな支配者となりました。
真昼時

砂漠の気温は頂点に達します。
一日の中で 最も暑い時間帯です。
太陽が真上に来ました。
ナミブ砂漠では
気温が60度を超える場所もあります。
動物たちは
まるで 高温の鍋の中にいるようです。
アフリカ南部では 猛烈な暑さが
大荒れの天気をもたらします。
(雷鳴)
空気が温まり「温度風」という強風が発生するのです。
(風の音)
吹き荒れる風は 時速80キロにも達します。
(風の音)
まさに 砂嵐です。
(風の音)
砂の一粒一粒が 弾丸のようです。
(風の音)
小さな動物は 砂の中に身を隠します。
(風の音)