2019/02/02(土) 19:00〜19:45 地球ドラマチック「スカンジナビアの森で 3匹のこぐまの物語」[二][字]
1匹が あっさり退散しました。
スウェーデン北部 ノルウェー→
そしてフィンランドにまたがる広大な森。
一年の半分以上を
雪と氷で覆われる大地に→
遅い春が訪れました。
♪♪~
母グマは ついに→
3つ子のきょうだいを外に連れ出しました。
初めて見る まぶしい世界。
突然遊び回れるスペースが開けました。
母グマは 決して子供たちから
目を離しません。
こぐまたちは
何を見ても びっくり。
しかし 母親がすぐ近くにいるので
怖がる様子はありません。
♪♪~
3匹は明るく まぶしい雪の上で→
存分に体を動かし
じゃれあっています。
♪♪~
きょうだいの中で一番活発なのは末っ子です。
他の2匹は遊び疲れて
母親に お乳をせがみます。
しかし 末っ子の こぐま3号は
お乳に寄ってきません。
お構いなしに一人で遊んでいます。
母親が目を離さないかぎりこぐまに危険は及びません。
生後2~3年の間 母グマは
どんな犠牲を払ってでも→
子供たちを守ろうとします。
母親との絆はこぐまの成長にとって→
なくてはならないものです。
3歳になるころにはきょうだいは→
それぞれ独り立ちして
生きていかなければなりません。
♪♪~
4月末の ある朝。
森に奇妙な音が鳴り響いています。
音の主は…。
ライチョウです。
繁殖期を迎えています。
野生のライチョウは
何世代にもわたって→
同じ場所で
繁殖と子育てを行います。
オスは 鳴き声で→
ライバルや お目当てのメスを圧倒しようとします。
母グマにとっては
聞き覚えのある春の音ですが→
幼いきょうだいは 森の中に響く→
いろいろな音が気になって しかたがありません。
こぐまたちにとって 外の世界は→
初日から驚きに あふれています。
♪♪~
♪♪~
スカンジナビアに生息する
ヨーロッパオオライチョウのオスは→
体長90センチ 体重は4キロほど。
好奇心の強い こぐま3号は→
この大きな鳥を
高い所から眺める事にしました。
クマは
生まれつき木登りの名人です。
誰にも教わらなくても
素早く木に登る事ができます。
下の方が騒がしくなってきました。
ライチョウのメスをめぐるオス同士の争いです。
2羽のオスは
小柄なメスたちが見守る中で→
相手を けん制し合っています。
勝った方が お目当てのメスを獲得する事になります。
勝負がつきました。
勝ったオスはメスのそばに戻り勝利の雄たけびを上げます。
(ライチョウの鳴き声)
母グマと他のきょうだいが移動を始めました。
こぐま3号も
早く木を下りなければなりません。
しかし 木は登るよりも
下りる方が ずっと難しいのです。
♪♪~
こぐま3号の初めての冒険は無事に終わりました。
母親に守られながら
3匹の幼いこぐまは→
自分たちが生きていく場所を
少しずつ学んでいきます。
広大なスカンジナビアの森でも
ヒグマなどの野生動物が→
大自然の中で
安全に生きられる場所は→
どんどん少なくなっています。
春の森は驚きに満ちています。
その多くは
見えない所に隠れています。
例えば 高い木の幹の中に…。
もともとキツツキの巣だった木の うろに→
別の鳥が すみついています。
ホオジロガモは自分と将来の子供たちのために→
安全で眺めのいい家を→