元気でね　小町より」。
＜もう
　拓兄ちゃんには頼れない＞
＜小町ちゃんは
　一層稽古に励むようになりました＞
＜入門以来

四股を踏み続けた　その体も→
随分
　たくましくなっていました＞
＜そして
相撲を始めて　４年目の秋＞
（
白畑先生）　はい！お～！　いい　いい…。
はっけよい！
　お～　いい～！
それだよ
　そのスピードだよ。
行け～
　いいぞ。
＜小町ちゃんは
春の県大会で３位に入賞し→
全国大会に
挑むことになったのです＞
＜低く
　鋭く　前に出る＞
＜私の相撲は
全国で　通用するのか＞
＜そして迎えた→
全日本女子相撲選手権大会＞
＜大阪府堺市にある


大会会場には→
全国から２００人を超える
女性力士たちが集結＞
＜小
・中・一般の部に分かれ→
日本一を目指します＞
＜小町ちゃんが出場するのは…＞
＜１７人のトーナメント戦です＞
＜両親が見守る中→
初戦を
　何とか勝ち抜いた小町ちゃん＞
＜しかし
　早くも試練が訪れます＞
＜相手は
　ひと回り大きな愛媛の選手＞
＜低く
　鋭く　前へ＞
押せ～！
＜土俵際　でも…＞
＜うっちゃり
　決めました＞
お～！
（進さん）　お～！
＜勢いに乗った小町ちゃんは→
その後も勝ち進み　準決勝へ＞
＜でも
　ここで　私の前に強敵が＞
＜相手は去年
全国第３位になった→
優勝候補です＞

＜女子相撲の日本一を決める大会＞
＜小町ちゃんの前に
立ちはだかるのは→
優勝候補の…＞
＜同い年＞
お願いします！
＜その試合ぶりは…＞
はっけよい
　のこった　のこった…。
＜いや～
　圧倒的な強さ＞
＜このピンチに
お父さんが動きます＞
（
進さん）　こま。
＜そのアドバイス通り
横に回り込むのか→
それとも
低く　前に出る相撲を貫くのか＞
礼
。≪お願いします！≫
＜立ち上がって
すぐ　横に回り込んだ！＞
（
行司）　礼。≪ありがとうございました！≫
（
進さん）　こま　こま。
まず涙
　拭いて。
こま

　こま　落ち着け　聞けよ。
３位
。
３位
。
小町
　３位。
これから表彰
。
＜私に勝った