2019/02/04(月) 16:47〜17:53 ten.【ノゾキミ!大阪西成の人情食堂・後編!常連客のその後…】[字]


思うてるわ。
111でな、
忘れられへんような日にちにな、そんなんして、
マスター、
忘れんといてやって言うてると思うわ。
>>忘れへんな。一番うちで長い
こと来てくれてたからな。
>>悲しい別れもあれば、
新たな出会いもある。こちらの夫婦は、
偶然店の前を通りかかり、やって
来たらしい。
>>初めてですね、
きょう引っ越してきましたんで、まさに初日なんで。
>>お仕事って?
>>昔はバスを運転してたんですけど、ちょっと退職しまして、
今は無職のおっさんです。
>>初めてのわらじやで、ご主人が注文したのは、
名物のとんかつ。
奥さんはグラタン。
>>懐かしい味がする。
>>あ、
ほんま?
絶対うまい焦げ目や、
これ。

そりゃ、勧めるわ。
>>どうして西成に引っ越してき
たの?
>>西成というイメージだけで、
結構人気がなくて、
家賃とかも結構安くて。


昆布屋さんのお姉さんとか、
たばこ屋さんのお姉さんに、
話聞いたんですよ、
どんなとこですか?っていうて。
お姉さんいうても80歳ですよ。
みんな、
西成や、
西成や言うて嫌がるけどね、なん
もないよ、
人もいいしねって。
もう全部、徒歩で行けるし、
なんで人おらんようになるのか分
からんわ言うてました。
>>イメージだけやね。
>>そやな。
>>グラタンはおいしかった?
>>おいしかった。
とんかつのソースがめっちゃうま
い。
>>せっかく近所に引っ越してき
たんやったらね、
また。
>>なにぶん、
近隣何も分かりませんので、マス
ター、教えてください。
>>ここらのことやったらなんで
も知ってますわ。
>>どうもありがとうございまし
た。
>>ここに、また2人、

わらじやの新たな常連が誕生した。
お昼時、
女装するのが大好きなひろこが、店でごはんを食べていた。
>>ありがとうございます。
>>隣の客が帰ると席を立ち、
みずからお皿を片づけ始めたひろ
こ。
どうして、
店の片づけをするの?
>>やっぱり、
感謝。
うん。
>>なんとか気力で頑張ってます。
疲れるけどね。
やっぱり気力がなかったらね、
やっていけないから、やっぱし頑
張ってます。
私はだからいつも言うてるんです、
オリンピックまでは頑張ると、2
4時間。だけど今度、
万博が決まったからね、
万博まで頑張ってくださいって、
お客さんからまた要望があるんで
すよ。
さらに5年。
だから、
がんばらなしゃあないなと思うて、
体が続くかぎり。
店で死ねたら、
私も本望やから、やれるだけやり

ますよ。
>>西成で愛され続ける人情食堂。
人間関係が希薄になっている現代。わらじやには、
人とのつながりを求めて、
こよいも客足が絶えることはない。
>>なんか家族以上に、
家族のような気がしますね、奥野さん。
>>お薬預かってくれはったりね、
なかなかしてくれはりませんよ、
今の時代、そんなことね。