市原≫絶対、僕は初めて池に行くときは…
市原≫そうですそうです
あんまり…
≫全国７０００もの池を回り
完成までの歴史とその背景を徹底取材！
それを、自作のイラストで
記録している市原さん
まずは？
市原≫これは、長野県の御牧原というところになりますね
台地になっているので
地図どうですか？
これ、点点が全部池に

マツコ≫あれ、全部池？
市原≫はい、２００以上あると
言われていますけれど
これが２００の池の中でも
親分的な存在のですね
みまき大池という
１．２ｋｍなので
ため池としては
結構いい大きさだと思います
かと思ったら、５ｍの、個人が
所有する池もあったりしますね
≫大小異なる池が２００カ所も
ある御牧原野池群だが
見た感じ、どこにでも
ありそうな普通の池
しかし、ここに人の努力が
詰まった物語があった！
マツコ≫えっ、河岸段丘の上に


あれがあるの？
市原≫すごい…
スタッフ≫すごい！
マツコ≫どうやって引いたの
水を？
市原≫これね、いろんな人に
説明しても…
市原≫まず、簡単に説明しますと
元々水引けないんで、牧場としてすごいところだったんですけども
江戸時代末期ぐらいに、ここに
田んぼ造りたいって人が出てきて
マツコ≫なんで、ここで田んぼを
やろうって思ったんですかね？
牧場でいいじゃないですかね
何でだろう
市原≫何がこれ
悪魔的かっていうと
これ、千曲川ですね
回りに水がいっぱいあるのに
テーブルの上みたいな
状態になっているので
マツコ≫要は
ポンプでもないかぎり
上に水が上がらないって
ことですよね
市原≫雨水でしかたまらない
池達なので
干ばつになると、本当に
池の水が全部なくなっちゃって
市原≫そういうことです

どうですか？
マツコ≫へえ～！２０ｋｍ！
市原≫東京から大体川崎くらいの距離になりますね
≫標高１５３０ｍにある女神湖
そこから、一本一本パイプで繋ぐ地道な作業
そしてなんと１０年をかけ
約２０ｋｍも離れた
御牧原に池を造り上げたのだ！
市原≫あと、これちょっと分かりにくいんですがここが…
マツコ≫その２０ｋｍも大変
だけど、下に下ろしてっから…
市原≫上げなきゃいけないんです
もう一回ここに
そっからまた
こうやんなきゃいけないんで
マツコ≫どうやったの？
市原≫それがですね
サイフォンっていう方法で
タンクが結局、女神湖にあるわけです
高い場所に置いておいて
いったん、下っちゃうんですけど
分かりやすく言えば、ドーンと
勢いで上げちゃえ、みたいな
マツコ≫２０ｋｍも下り坂で
来るから
そのままの勢いで上げちゃうんだ
市原≫そんなイメージでマツコ≫なるほど、よく考えたね
灌漑（かんがい）用水を造るって
いうのは大変だったのよね日本中
そういう人たちのおかげなのね

今あるのは、本当に
玉川上水とかも
大変だったんだから、１ｋｍ
江戸に水を運ぶのに
市原≫すごいですね…
マツコ≫上に上がったら
水が下りないから
ちょっとずつ下るように
ルートを造って
江戸まで引いたんだから、水