2019/02/07(木) 18:15〜19:00 ten.【浅越ゴエのお役立ち!皿とネックレス…元通りにして!】[字]
>>ちょっと主人は、きょう仕事
なんですけれども、ちょっと預か
りものを。
>>預かりもの。
>>ゴエさん宛てに。>>お手紙頂きましたよ。
お世話になります。
取れませんでした。
鍋でゆでたり、
氷水に漬けたりしました。取れませんでした。
皿と皿の隙間に入れた竹串が折れ
ました。
私の心も折れました。
どうか助けてください。
当事者より。
詩人ですね。
詩人です、やりますね。
何かむなしさと悲しさと、
そしてすがる思いが伝わりました、
この短い文章で。
よし!今回も強力な助っ人、お呼
びしております。
この方です、どうぞ。
>>こんにちは。
>>お呼びしたのは、
このコーナーでもおなじみ、
物理学のスペシャリスト、
北野貴久先生。
以前はステンレスの鍋に挟まった
お盆を、
お湯とドライアイスを使った熱膨
張の力で取ることに成功。
>>わー、取れた!取れた!
>>今回は、
どちらも割れやすい材質のガラス
と陶器。どうすれば取れるのでし
ょうか。
>>ガラスだから、
冷たくして急に熱くしたら割れる
おそれある。
>>割れる?
>>温度変化がちょっと使えない
です。
>>使えないですか?
>>なんかこう、隙間空いてます
もんね、
これ。
>>えっ?
隙間空いてる?
やっぱあいてる?>>あいてる、
あいてる。
>>あっ、本当だ。
ここ、空いてるわ。
>>だから前みたいに空気、
膨張させてっていうのもこれ、で
きないですね。
>>急激な温度変化に耐える材質
ではなく、お皿の間に隙間がある
ため、以前、成功した熱膨張を使
う方法はできないというのです。
ならば、
今回は?
>>大気圧を使って、
ちょっと取りたいと思うんですよ。>>大気圧。
そう言って先生が取り出したのは
吸盤。
壁などの平らな所に押し当ててフ
ックを引くことで、
吸盤が引っ張られて中が減圧、
真空状態になってくっつくというものです。
>>これは大気圧を利用したグッ
ズなんです。
>>えっ、
吸盤って大気圧なんですか?>>そうそうそう。
>>でもこの吸盤をどう使おうと
いうのでしょうか。
>>これ、
直径7センチ。>>7センチ。
>>ということは、
半径は、
3.5×3.5×3.14。
大体吸盤の面積は、
38平方センチメートル。
1平方センチメートル、ここに1キロの空気の重さがかかってる。
これをぴったりくっつけると、
ここには38キロの重さがかかってることになります、
空気の。
>>つまり、吸盤をぴったりくっ
つけたら、
38キロまでの力で引っ張っても外れないという原理。
とにかく、
このままでは力を加えにくかった小皿に吸盤をくっつけて、
引っ張れば取れるのではというの
です。
>>ここをちょっと引っ張れるよ
うに、
ちょっと細工したいと思います。
>>細工を、
はい。
吸盤の上下に穴を開け、そこにひもを通します。
こうすると、