好意を示し始めました。
若いシマーラは まだ
繁殖期を迎えておらず→
遊び仲間として
アラミスを受け入れました。
こうして 2匹のジャガーを引き合わせる
作戦は 無事に成功しました。
現在 アラミスとシマーラは
動物園の厳密なルールの中で→
共同生活を送っています。
それぞれのケージで暮らしながら午後の4時間を一緒に過ごします。
会うと 必ず 互いへの愛情表現と
じゃれ合いが始まります。
♪♪~
獰猛な動物のイメージからは 程遠く2匹は 互いを 優しく包み込んでいます。
♪♪~
(鳥の鳴き声)
ガラスのドームの中には ひっそりと
隠れるように生きる動物たちもいます。
空飛ぶ円盤のような
淡水のエイも そのひとつ。
恐ろしい毒針を持つ
アマゾンタンスイエイです。
毒針の一突きで 激痛に襲われ
心停止を引き起こすことさえ あります。
とはいえ こちらのオスは
静かに過ごしています。
飼育員の目的など 知る由もありませんが
オスには メスとの出会いが待っています。
メスに識別用のマイクロチップを埋め込み
オスがいる水の中へ放します。
メスは すぐに逃げ場を探しますが
身を隠すための泥も砂もありません。
警戒するメス。
そこへ オスが接近してきました。
オスは 背中にある感覚器官と目を使って
メスを察知しました。
メスも また オスに気付きました。
オスは興奮し ダンスを踊るような動きでメスに迫ります。
アマゾンタンスイエイの求愛ダンスを
観察すること自体が 特別です。
通常 このエイは アマゾンのドロドロした
川底に生息しているため→
暮らしぶりを見ることはできません。
オスが重なり メスの姿が完全に隠れてしまいました。
繁殖行為は 痛みを伴います。
オスが メスのヒレを持ち上げようと何度も かみつき→
メスの皮は剥がれてしまいました。
数週間後。 ドームの中でイグアナたちは→
いつものように
ひなたぼっこをしています。
その下では 獣医師が
メスのエイの超音波検査をしています。
胎内に 3匹の子どもを確認しました。
パリ動物園で アマゾンタンスイエイの繁殖に成功したのは 初めてです。
オスのエイが 子どもを食べてしまう
危険性があるため→
生まれた子どもは 数日間 隔離され
成長してから 母親の元に戻されます。
子どもにとって 母親ほど
頼もしい存在はありません。
♪♪~
妊娠から6か月 ギニアヒヒのポポコは初めての出産を無事に終えました。
生後2日の我が子を連れて
岩山に戻ってきたばかりです。
生後間もない メスの子どもを
一目 見ようと 来園客が集まります。
群れにとっても リーダー格の家系に
生まれたポポコの娘は 注目の的です。
ポポコ親子は 群れのメスに囲まれます。
メスたちは 子どもに触りポポコに近づこうとします。
リーダー格のヒヒと親しいほど
群れでの地位が高くなるからです。
(騒ぐ声)
ポポコは拒絶します。
母親となったポポコは かよわい娘を
周囲の興奮から守らなければなりません。
岩山に 平穏な隠れ場所は あまりないので
目指したのは 木の上。
ポポコは娘を抱いて 必要であれば
どこまでも登ります。
運命によって誕生したのは 小さな女の子。
猿の岩のプリンセスです。
♪♪~
ギニアヒヒとは対照的に 父親も家族との深い絆を保つのが→
こちらの霊長類 シロガオサキです。
シロガオサキの家族がどれだけ親密なのかは→
じっくり観察しなければ 分かりません。
こちらは オスのパウロ。 一児の父親です。
パートナーである 妻のクリスチャン。
全身を分厚い毛で覆われていますがオスのような白い毛はありません。
3か月前に 息子のミゲルが生まれて以来
ずっと背負っています。
絶滅が危惧されるシロガオサキの誕生は
動物園にとっては喜ばしい出来事ですが→
父親にとっても 同じとは限りません。
子どもが生まれて以来妻に かまってもらえないパウロ。
クリスチャンの愛情は
幼い息子に注がれてばかりです。
パウロは 妻に接触するチャンスを