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<平成の時代にクローズアップされた
社会問題。→
誰にも知られず亡くなっていく
孤独死です。→
ひとり暮らしの世帯は 年々増え続け→
現在は 全世帯の35%に上るといわれます>
<今日 ご覧頂くのは
2010年放送の「NHKスペシャル」>
<「無縁社会」というタイトルで
警鐘を鳴らし→
大きな関心を集めました>
<番組では孤独死の現場から 生前の足跡をたどり→
次第に社会とのつながりを失っていく
人々の姿を浮き彫りにしました>
<その数 年間3万2,000人>
<シリーズ平成。→
今日は
無縁社会の現実と課題に向き合います>
こんにちは。
今年4月で幕を閉じる平成という時代。
「あの日 あのとき あの番組」では
この1月から→
平成の30年間に
NHKが記録してきた映像を→
シリーズで ご紹介しています。
今回は 次の時代にも私たちが向き合わなければならない課題→
無縁社会について考えてまいります。
スタジオには作家の重松 清さんにお越し頂きました。
どうぞよろしくお願いいたします。
はい よろしくお願いします。
重松さんは
家族ですとか 生と死を通して→
現代の社会を見つめる作品を
書いていらっしゃいますけれども→
この「無縁社会」という
「NHKスペシャル」→
これ 放送時 リアルタイムで
ご覧になったということで。
放送の2か月ほど前に
「ETV特集」っていう番組で→
ワーキングプアの問題
それのリポーターをやったんですよ。
その関係もあって
非正規雇用の若者たちは→
大丈夫なんだろうかと
そういう関心があったので→
無縁社会
一体 何だろうと思って見たんですよね。
孤独っていうものは 一体
どこから生まれるんだっていったら→
縁がないってことから生まれるんだ
っていうのをね→
本当に この言葉によって 改めて→
孤独の原因といいますか根っこっていうものがね→
教えてもらった感じがします。
はい。
番組の放送から9年たって 改めて
またご覧頂きますけれども→
今度は どういうところを注目して
ご覧になりますでしょうか?
この番組の問題が
どこまで解決されて→
どこまで残ってしまって
あるいは 悪化しているのか。
その辺りをね
ゆっくり見てみたいなと思ってます。
では 番組をご覧頂きましょう。
2010年放送の「NHKスペシャル→
無縁社会
~“無縁死”3万2千人の衝撃~」です。
どうぞ。
(サイレン)
東京湾岸署。
同行取材をしていた私たちのもとに→
この日も 身元不明の水死体が
発見されたと連絡がありました。
毎日のように発見される水死体。
この日 見つかったのは60代と見られる男性でした。
ここ数年 警察が捜査をしても
名前さえ分からない→
身元不明の遺体が増え続けています。
今 都市部で急成長している新たなビジネス。
亡くなった人の遺品や遺骨を
専門で整理する→
特殊清掃業者です。
部屋には 遺骨が残されていました。
家族が引き取らなかったものです。
遺骨は 宅配便で無縁墓地へ送られていました。
持ち込まれる遺骨の数が増え
自治体は対応に追われています。
無縁死とも言える 新たな死。
何か異常な事態が起きているのではないか。
私たちは
無縁死が どれだけ起きているのか→
全国1,783 全ての自治体に
独自に調査を行うことにしました。
引き取り手がなく→
自治体によって 火葬 埋葬された人の数を調べました。
その結果 分かっただけでも