2019/02/10(日) 13:50〜15:00 あの日 あのとき あの番組「シリーズ平成 無縁社会 いま そして 未来」[字]


高野藤常さんです。
高野さんは 会社を定年退職した途端→
唯一の社会との接点を失いました。
リストラや 非正規雇用の増加。
そして 団塊世代の大量退職。
会社とのつながりを失った時

何が起きているのか。
NPOに入会した高野さんは→
独り 孤独に死にたくないと老人ホームで暮らしています。
50代で 熟年離婚。
ここへ来たのは定年退職して すぐのことでした。
頼れる家族のいない暮らしです。
高野さんは 高校卒業後大手都市銀行に入りました。
会社中心の42年間の生活。
ほとんどが 仕事で築いた人間関係でした。
本当 息つく暇ないっていうか
食事もできないって感じです。
(取材者)これは 何ですか?
ああ これだ。
(取材者)そうなんですか。
このコンピューターねユニバック494っていってね→
アポロを上げたコンピューターなんです。
(取材者)載った時 どうでしたか?お気持ちは。
それは うれしかったですよね。
これは 本当 三菱の100年ですからね。
いいですか? 中 入っちゃって。
食後の薬は?食後の薬ね ちょうど ここ…。
(取材者)どういう形で返ってきました?
まあ まず時と場合以外は 持ってますね。
これです。


息子から。
私の名前が書いてあるんです。
高野さんは 仕事を辞めるまで→
自分の家族や人生を
顧みることはありませんでした。
(鈴の音)
家族より会社を優先して生きてきた人たち。
家族とのつながりをなくし
会社とのつながりも失った時→
無縁化してしまう姿が見えてきました。
名古屋市の中心部にあるNPOの合同墓地です。
この墓を 生前に予約する人が
既に 1,000人。
今も増え続けています。
その中で 最近目立ち始めたのは→
独身のまま一生を過ごす
生涯未婚といわれる人たちです。
NPOの合同墓地を 生前契約している→
若山鉢子さんです。
若山さんは これまで結婚せず
独りで生きてきました。
若山さんは 40歳の頃→
働いて ためた貯金でマンションを買いました。
以来 独り暮らしです。
父親を早く亡くした若山さんは→
看護師の仕事をしながら
家族を支えて 働き続けました。
母親の介護と仕事に追われ
結婚する余裕はありませんでした。
なった時代もありました。

さみしくないって言えばうそになりますし→
どちらかというと 男勝りで
我慢強い方だったもんですから→
だから… うん…。
先に涙の方が出てきちゃいますね最近はね もう考えると。
たくさん 遺言 書かな いかん。
どうしても 尻尾… こっちの方はきれいだけど こっちの方は ほこりがね。
かわいいでしょ これも。
ねえ かわいいでしょ これ。
かわいそうに これ。
せっかく あげたのに。
でも こういうふうに
1人ずつの墓は嫌。 さみしいから。
こうして独りでね
孤独に生きてきてるから→
やっぱり たくさんの人と
出会えるっていうのが→
私は いいなと思うんですよね。
そして 向こうに行ったら→
また 同じ職業をやりたいなと
思ってるから。
あの世で。 本当のこと言ってね。
バイバ~イ。
(取材者)わっ すごい。
買いだめしてるんですね。
(若山)そうなんです。
出ていかれんようになった時に→
独りで あれせんでもいい。
ショウガも ちゃんと→
こうやって冷凍にしてあるんですよね。

いざといった時に買いに行けない時あると→
こういうものを利用できるから→
こっちに ちゃんと やってあれば腐らないもんで。
頂きま~す。
♪♪~
生涯未婚。
男性は 既に女性を上回るペースで増えています。
その多くは 非正規雇用などで
安定した収入を得られない人たちです。
この日 大家の依頼で