2019/02/21(木) 20:15〜20:45 所さん!大変ですよ「摩訶(まか)不思議!“見えない世界遺産”の謎」[字]
経済効果1,000億円は捕らぬたぬきの皮算用なのか?
そこで 堺市。
打開策として最新技術を導入した。
えっ?
そう。 渡されたのは→
バーチャルリアリティーが楽しめる
VRゴーグル。
早速つけてみると…。
300m上空から見れば鍵穴型も ご覧のとおり。
堺市は 1,500万円をかけ
VRを開発。
鍵穴型を見たい観光客のニーズに
応えようというのだ。
世界遺産ゆえに かけられる制限を
かいくぐるために編み出した 苦肉の策。
大阪商人の意地といったところか。
あっ 見えた。
世界遺産ゆえの制限に苦しむ自治体は
ほかにもあった。
群馬の富岡製糸場も
その一つ。
万歳!
(一同)万歳!
世界遺産に登録されたのは
2014年のこと。
登録直後 製糸場には
観光客が波のように押し寄せていた。
すごいよ 観光客やっぱり。
世界遺産になったから。
あれから5年。
(取材者)へえ~!
(磯貝)そうですね。
「…」になっちゃった。
世界遺産に登録された年
入場者数は133万人を記録。
しかし その後 観光客は減り続け→
現在はピーク時の半分になってしまった。
それでも 63万も来んの?
(木村)確かに。
え~!
そうなんですね!
聞けば
世界遺産ゆえの制限があるため→
修繕するにも費用がかかるという。
例えば 繭の倉庫のベランダ補修作業では…。
(磯貝)そうですね。
黒い部分は昔の板。
白い部分は補修した部分で→
職人が一枚一枚 ミリ単位で直している。
建物の修復の際に→
文化財としての価値を損ねないよう→
ユネスコがルールを定めているのだ。
そのため ばく大なコストがかかり→
ベランダだけで 数千万円。
え~!
(取材者)あ~ 屋根だ。
同様に屋根も伝統的な工法での修繕により→
およそ3億円。
この建物全体で実に 35億円もの修繕費がかかるのだ。
はあ~ それは大変だわ。
そこで 観光客を呼び戻すための起死回生の策を考え出した。
それは
スペインやフランスでもやっている→
世界遺産の中に宿泊できるという
サービスだ。
製糸場の寄宿舎を再利用しようという
アイデア。
しかし 老朽化が あまりにも激しい。
屋根が落ちちゃってますよ。
(磯貝)そうですね。
こっちのほうがいいと思います。
…というジレンマに陥っているのだ。
大変だ これ。大変。本当に大変ですね。
うひうひうひ…
でも そもそもは だって→
世界遺産と 文化遺産とか
いろいろなものを→
とっておくためのものでしょ?
はい。
(牛窪)所さんがおっしゃるとおり
やっぱり 世界遺産というのは→
もともと 人類が築き上げてきたものを→
大切に守っていこうということなんですけれど→
そのまま 伝えていくっていうのは
難しいですよね。→
やっぱり 老朽化もするし。
所さん 佳乃さんさっき 古墳が巨大すぎて→
VRを使って皆さんに見てもらおうという
お話 ありましたけれども→
ほかにもですね このVR技術を使って
保存のために→
今は もう 見られなくなってしまった
世界遺産→
これを見てもらおうというのが
あるんですよ。(木村)へえ~!
こちら 佐賀県にある
三重津海軍所跡というとこなんですが→
ここが世界遺産なんですね。
現地を訪れても 何にもないんですよ。全然 知らない…。
はい。