2019/02/23(土) 16:10〜16:55 NHKスペシャル「命をめぐる決断〜災害多発時代 神戸からの問いかけ〜」[字][再]
答えたのです。
八櫛さんは 消防隊員の集まりに
一般の市民を招くことにしました。
消防と市民が
お互いの考えをぶつけ合う場が→
必要だと考えたのです。
続いて 判断要素としまして要救助者の生命反応ということで。
八櫛さんは
判断基準の案を示しました。
でも…
これは難しいな~というね→
それこそ…
判断する 我々の方が→
さっき言ったように 重い判断を
しなければいけないので→
すごい難しいと思うんですよ。
議論は 1時間以上続きました。
ありがとうございました。
理屈だけでは割り切ることができない→
命をめぐる決断。
八櫛さんは 社会での議論のきっかけにしたいと→
自分たちの活動内容を
本にまとめました。
消防隊員が
がれきの下の生存者を捜す時→
何が手がかりとなるのか。
分かりやすい形で示しました。
トリアージへの理解が
深まっていけば→
消防の速やかな救助につながり→
最終的に 多くの命を救えると考えています。
救助の最前線で トリアージという
難しい決断と向き合う→
消防隊員たち。
それを背後から支える取り組みも始まっています。
[TEL]
はい 119番 消防です。火事ですか? 救急ですか?
先月 熊本市で始まった訓練。
大災害時 隊員を出動させる前の…
電話で判断するための
マニュアルも→
全国に先駆けて作りました。
[TEL]はい 今のところですが…。
話はできるか→
呼吸に問題はないか→
冷や汗をかいていないか など→
医師からのアドバイスをもとにしています。
更に 限られた消防の力を
生かすために→
期待されているのが→
SNSの情報です。
24年前は
携帯電話も普及しておらず→
情報が不足し 被害の全容が
把握できませんでした。
それが 今 被災者自身が→
リアルタイムに状況を発信できるようになり→
新たな可能性が
広がっているのです。
広島県に住む 大畑弓美さんです。
去年7月の西日本豪雨で実家が浸水。
取り残された両親を
救助してほしいと→
SNSで発信しました。
(大畑)「小屋浦の実家で父と母が→
まだ浸水してる家にいます!」。
NHKのアンケートでは→
SNSによる救助要請への
対応が→
必要だと感じている消防は→
84%に上りました。
ただ SNSによる救助要請を→
出動につなげていると答えた消防は→
一つもありませんでした。
情報の信ぴょう性を確認する必要はあるが→
そこに人手を割けないというのが
大きな理由でした。
こうした課題を→
AI 人工知能を使って克服しようという試みが→
神戸市で始まっています。
SNSの情報収集とその精査を担うのが→
AIです。
この取り組みを進めているのは→
トリアージの先駆けとなる
計画を作った鍵本 敦さんです。
実験で使われたのは
SNSの一つ LINEです。
災害が起きると
AIを使ったシステムが→
市民に被災状況を尋ねる
メッセージを送ります。
この女性が
メッセージを受ける市民役です。
「情報があれば教えてください」
ということです。
市民は被災した状況を
メッセージや写真で送ります。
実験では 震災で壊れた
建物の写真を送りました。
AIのもとに集まった膨大な情報。