2019/02/24(日) 07:00〜07:30 ボクらの時代[字]
蜷川 幸雄さんがいて。
「じゃあ よろしくね」って
言われて。
「よろしくね」って
何がですかっていう。
知ってたんでしょ?
蜷川さん 灰皿 投げる人だって。
だから 後に聞きましたよ。
後に聞いた。
初めてのお芝居は
舞台ってことですか?
舞台です。
初めで 蜷川さんじゃ→
なかなか 大変だったんじゃない?大変どころじゃなかったです。
台本自体 初めて持ったんで。
何カ月 稽古したんですか?
1カ月以上やったんですけど→
蜷川さんからの どういう感じで
やってんのっていうのがなくて。
あるところまで来ると
「もう一回」っていうのが→
10日間ぐらい続いて。
そしたら 共演者の方が→
たぶん 見るに見かねてだと
思うんですけど→
壤 晴彦さんに声の出し方を
色々 教わったりだとか→
不破 万作さんに 「まあ あの親父
何か色々 言うかもしんねえけど→
気にすんなよな」とか
励ましていただいたりとかして。
意外と… なかなか
苦労した立ち上がりだね。
ボロッボロでしたね。
初めから できた感じするけど。
いやいや。
もう だから悔しくて。
結構 ドーンって落ちてたときに
桃井さんが→
「ご飯 行くわよ」とかって
連れてってくれたりとか。
それが 何?
それが何か 自分の転機になった?
蜷川さんの現場を経験する前は→
友達と遊んでる方が楽しかったんで。
そうですよね。
「何時に お稽古があるから→
行ってくださいね」って
言われたんだけど→
つまんねえなっていう
勝手な価値観で→
普通に行かなかったりとか
してたんで。
新宿で うろうろしてるとき
あったよね?
新宿と渋谷で。 はい。
なめてたんですよ。
で 初めて 舞台を経験して
本番が終わって→
カーテンコールじゃないけど
本番が終わって→
出演者がバッて 一堂に会して→
客席から わーって拍手をしてもらったときに→
初めてかな? 何か…。
きた?
きたっていう… 何か。
面白い。
初め そういうのがあると
意外と くじけないみたいなある?
ゆるいのもあるじゃん。
ゆるい?
例えば ほら…
例えばっていうと…。
何ですか? 何ですか?
例えば? 例えば?
ゆるい現場もあるじゃん
世の中にはさ。
全然 分かんないんですけど。
『マスカレード・ホテル』みたいな→
ゆるい現場ってことですか?
あれは厳しい現場だったけど。
蜷川さんみたいな厳しい現場から
始まってるから→
しんどくても頑張れるみたいなの
あるじゃないですか。
あれが できたのに
今 向き合ってるのが→
できないっていうのは ねえなって一個の物差しにはなってますよね。
結構すごい お料理とか。いやいや いやいや。
すごい料理はしないです。
でも 普通…。
しないです。
すごい否定だな。
普通さ 舞台挨拶が終わって→
この後 何すんの?ってなったときに→
「昨日 作ったおでんがあるので
それを食べに帰ります」って…。
お昼ご飯。
それ 聞いたときに…。
普通の子だなって?