2019/02/24(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「大往生〜わが家で迎える最期〜」[字]


分かる?
でも いくらか口が…。
うん 口が開いてるから。
分かってんだろうけど。
加代ちゃん来たんだよ。
待ってるよ。
あ~ 本当 本当。
待っててくれた? 待っててくれたんだ。
口の辺りがまだ動いてる。まだ動いてる 動いてる。 分かったよね?
ねっ 頑張った。 ねっ?



頑張った 頑張った。 開いてる 開いてる。
広美さん ここ触るとさ
お父さん 呼吸してんのが分かるよ。
動くから。
呼吸だけ…。
口も動くしね
ここ触ってると分かるんだよね。はい。
ほら 最期の…
これが最期の呼吸だよ。
あっ こうやって 喉を動かしてる。
喉 動くんだよ。
喉仏が上下する。
あ~。
ちゃんと息してるのにな…。
喉仏が ちゃんと上下して 息してます。
それが止まったら それが最期だよ。
へえ~。
一生懸命 息してるのにな…。
お父さ~ん… お父さん 大丈夫?
大丈夫?
声は聞こえてんだろうけどね。そうだよね。
でも 多分 聞こえてると思います。
目 開けないの? 開ける? 開ける?開いてよ。
最期の時は家族だけでと
小堀医師は その場を離れました。
減ってきました?
はい。
あっ でも…
あっ 先生。広美さんが気が付いたの?
そういうことですね。

死亡時刻はね 11時40分で診断書を書きますから。
じゃあ まあ 皆さん お疲れさまでした。
(一同)ありがとうございました。
まあね 僕は 本当によかったねと
そう言いたいです。
ねえ。 だって 両方とも最高ですよね。
最高。
皆さんに 先生と 訪看の皆さんと
ヘルパーさんと あと親戚の皆さんと→
本当に たくさんの人たちに
父は支えてもらって→
今まで頑張ってこられたと思います。
ありがとうございました。
お父さ~ん お顔 拭くよ~。
♪♪~
食べ頃になった柿は
口にできませんでした。
しかし 千加三さんの最期の願いは
かないました。
自宅で
一人娘や親戚たちに見守られながら→
ふだん着のままの大往生でした。
その人ごとに 家族ごとに異なる人生のしまい方があります。
80歳の医師は 今日も
最期の時に向き合い続けます。
(むせる声)
昔は そりゃ…
2019/02/24(日) 21:00〜21:50
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル「大往生〜わが家で迎える最期〜」[字]

人生の最期をわが家でという願いをかなえようと、奔走する80歳の医師がいる。同世代ならではの“老老医療”、その人ごとに家族ごとに異なる人生のしまい方を見つめる。

詳細情報
番組内容
「人生の最期をわが家で」という願いをかなえようと在宅医療に奔走する老医師がいる。森〓外の孫で、かつては東大病院の外科医として活躍した小堀〓一郎医師80歳だ。患者はみな80代以上で、いわば“老老医療”。かける言葉は友人同士のようで、患者本人だけでなく家族とも等身大で向き合う。103歳の母を介護する70代後半の息子夫婦、84歳の父を支える全盲の一人娘など、それぞれに異なる人生のしまい方を見つめる。
出演者
【語り】中條誠子


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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