2019/02/25(月) 16:47〜17:53 ten.【ノゾキミ…「ひな祭り」老舗人形店の人間模様】[字]
さらに。
>>わしの運賃代、引けるか?
>>だいぶ引いたんですけど。
>>フェリー代引かれた?
お父さん、いい?
>>OKする?ええよ。
>>ありがとうございます。
>>どちらから来られたんですか
?
>>私は、子どもらはここへ住ん
でますけど、私は愛媛から、
このために回って、
一応金額をどれぐらいまでやったら出してやるぞと。
一応下調べして。
ちょっと安く上がった。
>>ありがとうございました。
>>かわいい孫のためとはいえ、
みんな大変ね。
お昼を過ぎ、
さらに伸びる客足。
大好きな孫のお守りをするおじいちゃん。
その目線の先には、
3軒はしごしても決まらない娘夫婦。
>>これやろ、
上やろ。
>>めっちゃ悩むな。
>>人形は下で見てっていっとったやろ。
>>たぶん、下で見るほうが、さ
らにパニックになるで、悩んで。
>>何に悩んでるの?
>>すべて。
大きさとか値段とか、どういう組
み合わせかとか。
>>まだ決まってないです。
>>おじいちゃんもずっとお守り、大変ね。
昔はごうかけんらんな七段飾りが
主流だったけど、最近は住宅事情
もあり、ほとんどが男女一対の親
王飾り。
予算や好みに合わせ、
人形やびょうぶ、小道具などを組み合わせることもできるけど、そ
の分、一度悩み始めると、
なかなか決まらないみたい。
>>2階行ってみよ、2階行って、
もう、
悩もう。
>>2階。
>>いっぱい悩もう。これはもう。
>>1階から4階まで行ったり来たり。
この店に来て、すでに1時間。
>>3階。
>>押して、
お父さんが乗ってない。
>>決して安くはない買い物だけ
ど、
多少の勢いも必要なのかしら。
すると。
お守りに徹していたおじいちゃん
が動いた。
>>さっきからずっと話きいとる
けど、
作った人間のあれやないけど、
この人形はこうやけど、店員さんは手袋してるわな。お客っていう
のは触られへんやん。
>>全然触ってもいいですよ。
>>説明を聞いてるだけじゃ、ど
うも納得できなかったというおじ
いちゃん。
それをきっかけに、
遠慮なく触り始める家族。
そして。>>決まりました。
>>決まりました?
>>これになりました。
>>決め手は?
>>物がいいかなと思って。
>>気付けば、
当の本人は夢の中。
悩んで買ったひな人形、
喜んでくれるといいわね。
人形の町、
大阪・松屋町の増村人形店といえば。
>>僕が三代目ますむらの…です。
ええなぁ。
>>うん!
>>ともあきくん、頑張ってね。
>>人形の増村、増村、増村。
私たちが。
>>お待ちしております。
>>あれから20年余り。
幼かった長男は立派に成長。
そして、
70歳になった社長さんは、今も
元気に店内を駆け回っている。
>>そりゃあ、もう、
やっぱり体が動くかぎりはね、
頑張っていきたいと思いますね。
>>そんな増村人形店では、忙しいこの時期ならではの習慣が。
>>賄いでございます。
>>これなんですか?きょうのメ
ニューは。