抹殺するなんてことだって考えられるわけですから、そういうふう
なところで、譲るなんていうのは、
とてもじゃないけどできないっていうのは、前提としてやっぱりあ
ったんだと思うんですよね。
＞＞実際にこの詰め切れなかったという一面はあるんですかね？
＞＞そうですね。本当にさっき、
奥野さんがおっしゃったように、
事務方が一生懸命調整

しましたと。この米朝会談、
今やっている米朝会談の特徴は、
トップどうしが話をすれば何かがまとまるはずだという、暗黙の了
解があったと思うんですね。
なんですけれども、やっぱ今回、
このトップどうしで決められなか
ったと。
これはすごく大きな意味があると
思います。
どちらもトップダウンでやってい
きましょうねということを、双方、
お互い言っているにもかかわらず、


今回、
それで決められなかったと。
これがどういう意味があるかということなんですが、今、トランプ
大統領、これまでトップダウンで、
これ、
１人でいろんなことを決めてきた
んですけれども、
ちょっと国内での地盤が危うい状
況になっていて、最近、
元代理人の方が、
いろんなトランプ大統領のことを暴露しているとか、選挙も近いと
か、
ロシアが選挙に介入してきたということを、
まもなく報告するんじゃないかと
いうことで、トランプ大統領の足
元、ちょっと揺らいでいて、どう
も今回、
トランプ大統領がここで決めきれ
なかったというような状況があり
ました。
というのを見ると、北朝鮮側とし
て見ると、どうも今までトランプ
大統領との関係ばかり強化してき
たけれども、それだけじゃなくて、
その周りの側近だとか、
議会やほかの政府との関係も押さ
えなくてはいけないんじゃないか
というようなことで、今後、ちょ
っと方向転換する可能性もあると
いう指摘もされていまして、とな

ると、広く、
北朝鮮の存在感をアピールするた
めに、もう一度、ミサイルの実験
であるとか、
そういった武力での存在感を誇示する可能性もありますねというよ
うな指摘をされる方もいました。
＞＞ここが日本にとっても恐ろしい一面ですよね。
＞＞そうですね。
これが日本にどういう影響が出てくるかというところなんですけれ
ども、
日本も今回のこの会談の影響っていうことなんですけれども、
やはり日本は今回見ていても、
やっぱり日本は蚊帳の外だったということを言わざるをえないと思
います。
この象徴的な内容がありまして、
これ、
会談終わってからの、
トランプ大統領とリ・ヨンホ外相
の話の内容ですけれども、トラン
プ大統領、今回、
合意には至らなかったけれども、ロケットやミサイルなど、
核実験に関することを北朝鮮は行
わないということを約束してくれ
ましたと言っているんですが、
これよくよく今度、
リ・ヨンホ外相の発言で聞いてみ
ますと、
長距離ミサイルの発射実験を永久
的に中止するということを文書で
与える用意をしていた。

つまり、やはり日本がずっと気に
してきた、短中距離ミサイル、
これについてはどうも俎上に上がっていなかったようだということ
がここからも分かるということな
んですね。
＞＞若一さん、どうなんでしょう
？
＞＞私は、そういう制裁を解除す
るかどうかということの、そのず
れはあったと思いますけれども、
もう一つ、たぶん、間違いないと
思うのは、アメリカサイドが実は
北朝鮮が非核化ということを言い
ながら、
それから一部の核施設は破壊しながら、ピョンヤンの近くで、
ウランの濃縮施設を稼働させてい
たということを、
アメリカサイドは把握したと。
ポンペオ国務長官は、ＣＩＡですから、元ね。
そういう情報を、