2019/03/02(土) 15:05〜16:00 NHKスペシャル選 大江戸 第1集「世界最大!!サムライが築いた“水の都”」[字]
小さな田舎町でした。
よい… 所だ。
もともとは 三河の国を治めていた家康。
江戸への国替えは 時の最高権力者
豊臣秀吉の意向でした。
どえりゃあ ええとこらしいわ。
江戸が… ですか?
そりゃあ 三河もええ所だよ?
ほんでも→
江戸は
まっとええ所と聞いとるでよ。
それほどまでに… ですか?
で どうじゃ?江戸に行ってもらうっちゅうのは。
承知致しました。
おっ そうか そうか!
悪いのう 家康殿。
まっこと江戸はええ所だで!
いい所だで。
くそっ 秀吉め。
実力者である殿を煙たがり
こんなへき地まで飛ばしたのだ。
そんな事
殿が一番分かっておられる。
しかし この10年後。
家康は 天下分け目の関ヶ原の戦いに勝利。
そして 江戸に幕府をひらきます。
この地の将来性に気付いていたともいわれています。
天下は この徳川のものと
相なった。
早急に江戸の大改革が肝要。
天下にとどろく最強のものとするのじゃ。
(家臣)はっ。
当初は 人口6万ほどの田舎町だったという江戸。
それが なぜ 世界一の大都市に
なったのでしょうか。
手がかりは
家康の子孫 松平家が治めた→
島根県にありました。
謎だった 家康の構想を示す絵図が見つかったのです。
その名も…
きれいですね。
発見した…
これは いわば江戸初期の都市計画の図面。
江戸拡大の秘密が読み取れます。
まずは町の中心 江戸城。
黒い輪郭線を手がかりに
超高精細のCGとして→
江戸城を立体化します。
まるで迷宮のように入り組んだ内部。
そこには 侵入した敵を迎え撃つ
ワナが張り巡らされていました。
将軍が陣取る大天守の周りは
小天守で固められ→
難攻不落の造りとなっています。
しかし都市計画で本当に注目すべきは→
城の周り。
町の拡大を可能にする画期的なアイデアが→
練り込まれていたのです。
それは 豊かに水をたたえた…
この江戸城では…
それがそのお城を起点と致しまして→
らせん状に
濠を掘っていくっていう…
千田さんが指摘する
らせん状の濠とは この部分です。
城の周りを2周しています。
らせん状の濠にどんな意味があったのでしょうか。
江戸の濠の成り立ちを
40年にわたって研究してきた…
皇居の周りの濠を
特別な許可を得て 調査しました。
そうですね。
こういう石垣 すごいでしょ。
江戸時代のものを
継承しているんですよね。
濠の本来の役割は 城の防衛。
しかし 江戸の濠には→
更に重要な機能が
秘められていました。
江戸の町を描いた
浮世絵の多くには 濠と→
荷物を運ぶ船が描かれています。
そう 最も重要な濠の役割は水運でした。
防御と水運のルートを兼ねた
らせん状の濠。
それが 百万都市の誕生に
深く つながっていたのです。
30年後の地図と比べれば
一目瞭然です。
らせん状の濠が
大きく 3周に延びるとともに→
町の面積は
5倍以上に達していました。
無限に拡大していく事ができる→
という事になります。
江戸の その後の発展の→
実は 大きな秘密ではないか→
というふうに思うんです。
人口が増え土地が足りなくなっても→
らせん状の濠の先端を