第２のカギでした。
それをですね…
すごいですね。うん。
この一帯は　家康による→
日本史上　空前の埋め立て工事で→
生まれた土地です。
江戸の多くは　埋め立て地や湿地。
軟弱な地盤に　濠を作るには→

強固な石垣が必要だったのです。
推定で　１００万個を超える
大量の石が使われました。
木と紙の町といわれる
江戸ですが→
実は　石の町でもあったのです。
江戸建設の謎を解く鍵が石垣にあるんですよ。
石垣？
石垣を細かく観察すると見えてくる。
へえ～！　石垣…。
あのね～　刻印っていう→
ものがですね


秘密を解く暗号なんですよ。
ほう～！
うん。
あれ　もしかして　刻印ですかね？
あの　丸の…。
あ～　あれ　はっきりしてますね！
あの　重なってるのも。
丸…　１個の丸と　２個の丸。
本当だ！
あれも　そうですかね？　あの…。
あ～　ありますね！
さまざまな刻印は→
石垣を築いた全国各地の大名家の印。
江戸建設の立て役者は
サムライたちだったのです。
誰が　どこを築いたのか。
ＮＨＫが開発した世界最高性能のテレビカメラで→
石垣を撮影しました。
超高精細の画像で　石垣を拡大。
小さな刻印も
逃さず捉えられます。
こちらの濠は　熊本の大名→
加藤家が築いた事が明らかになりました。
調査の結果
全国の大名　４０以上の→
刻印が見つかりました。
この江戸の土台作りで大きな活躍をしたのが→
丸に「中」の印の…
世界一の都市を　どのように建設したのか→
細川家の貴重な史料が

見つかりました。
１５年にわたる
膨大な工事の記録です。
江戸の建設が　お家の存亡を懸けた
戦いだった事が→
浮かび上がってきます。
江戸建設の陰に　サムライたちの苦闘がありました。
（ほら貝の音）
行け～！後れを取るでない！
その規模の大きさから
天下普請と呼ばれる　江戸の建設。
戦がなくなった太平の世。
サムライたちにとって天下普請は→
手柄を立てる
新たな戦いの場でした。
細川家も　一丸となって
この使命に挑みます。
殿　こたびの江戸城の普請。
この普請で　功績をあげられれば→
細川の名を
天下に　とどろかす事ができます。
じい。
御意に。
サムライたちが目指したのは→
江戸から１００ｋｍ離れた伊豆半島でした。
江戸を石の町に変える
大量の石を確保するためです。
お～　何だこれ　すごい。
隙間というか　洞窟のような。
江戸時代の石切場です。

削っていった跡がありますね。
模様のようになっています。
わあ　すごい！
神秘的ですね。　わ～。
神殿のような巨大な洞窟。
大量の石を
切り出し続けるうち　生まれた→
不思議な空間です。
結構　急な山道ですね。
そして
山奥の別の石切場には…。
あっ　これ
「中」って書いてある。
印がありますね。
この跡は…。これがですね→
矢穴という　石を割った跡です。
まず　穴を開けて　そのあとに→
くさびというものを打ち込んで
石を２つに割る。
手で割る訳ですね。　手作業で。