2019/03/02(土) 15:05〜16:00 NHKスペシャル選 大江戸 第1集「世界最大!!サムライが築いた“水の都”」[字]


すごい労力ですね。そうですね。
こうした石切場は→
伊豆だけで 170か所以上見つかっています。
地形を一変させるほどの
ばく大なエネルギーが→
江戸の土台作りに注がれたのです。
せ~の!
重さ30トンを超えるものもあった
巨石の運搬。
出航!



その道中にも 大きな困難が待ち構えていました。
伊豆近海の石の輸送ルートで
潜水調査が続いています。
水深およそ20m。
何かが見えてきました。
大量の屋根瓦です。
刻まれていたのは 三つ葉葵。
徳川将軍家の紋です。
別の場所では 大量の石材。
記録にあるだけで
200艘近くが沈没。
多くのサムライが
犠牲になりました。
見えました。
あんなのがあるとは思わなかった。
殿! この命に代えましても→
江戸に石を届けますぞ~!
意地がなければ
サムライではない。
江戸建設の時代に記された
武士の精神です。
命懸けで江戸に運んだ巨大な石。
いよいよ江戸の都市計画の中心となる→
らせんの濠の建設が始まります。
誰が どこを建設するか。
工事の区割りは なんと
くじ引きで決められました。
次 細川家!
はっ!
引き当てたのは 幸橋。

現在の新橋周辺です。
海を埋め立てた
地盤が弱い最悪の工区でした。
なんと… 幸橋。
幸いとは 名ばかり。不幸いな結果に。
このままでは
細川家は くたびれてしまう。
藩主 細川忠利の言葉です。
日本の疲弊は やむ事がない。
江戸建設が 日本中の負担に
なっているという嘆きでした。
大名たちを苦しめた巨大事業。
細川家の史料からは→
現在のお金で
50億円を超える出費を→
強いられていた事が
明らかになりました。
それでも 一丸となって
工事を続けます。
殿!
皆の頑張りで この緩い地盤をなんとか固めました。
この分では
上様のご検分には間に合うかと。
そうか。 無理はするな。
はっ。
お主 雨男だのう。
あっ。
ああ…。
♪♪~
細川家は お家取り潰しに。

天は 我らを見放したか。
皆の者 案ずるでない!
よいか 必ずや道は開ける!
なんの
細川家は こんな事ぐらいじゃ→
まだまだ へこたれはせんぞ!
(一同)お~!
殿~!
ここは 戦いの場。
再び 石を積み直します。
そして時の将軍 徳川家光の検分の日。
見事じゃ。 大儀であった。
ありがたき お言葉!
殿の 尽力の たまものかと。
調子がいいのう。
江戸建設を 新たな戦いの場とした
サムライたち。
大量の石で 水の都を築いたのは→
サムライたちの意地でした。
ついに完成した らせん状の濠。
水辺には 100を超える河岸市場が生まれ→
全国から モノが集まります。
さまざまな物資や食料は更に 水運によって→
江戸の隅々に運ばれます。
こうして 江戸は→
多くの人が
暮らせる町になったのです。
石造りの濠を基盤にした
巨大な物流のネットワーク。
これが 世界一の大都市