2019/03/02(土) 16:50〜17:40 NHKスペシャル選 大江戸 第3集「不屈の復興!!町人が闘った“大火の都”」[字]
危ない 危ない。
ねえ マスター…
マスター 江戸っ子じゃないし。
えっ?
明暦の大火から 不死鳥のようによみがえった江戸。
次なる火災の危機から→
町人たちが 闘いの最前線に立つ事になります。
江戸の人口が100万に迫る
元禄時代。
またも大火が起こりました。
日本橋の南でこの巨大な火災が発生した時→
炎を食い止めるはずの火除地に→
なぜか建物が立ち並んでいました。
建物に燃え移った炎は
その後 上野の先まで広がり→
犠牲者は 3,000人を超えました。
この時 火除地を埋めていたのは屋台や民家。
復興で
江戸の人口が増え過ぎたため→
空き地に 人々が
住み着いてしまったのです。
皮肉にも 復興がうまくいった事で
またも訪れた…
この時 立ち上がったのが
後に江戸っ子と呼ばれる→
町人たちでした。
巨大都市 江戸を火災から守る→
1万人の消防組織を結成しました。
それが 町火消。
江戸を いろは 47の地区に分け→
それぞれに町火消を配置しました。
江戸の中心
日本橋の南側を→
任されたのが ろ組。
組頭の鹿島家を中心に→
250人が
町を守りました。
頭!
おう 火元は?
へい 南鍛冶町だとか。
この風じゃ 日本橋まで火が回りそうだな。へい。
よし 行くぞ!
(一同)へい!
ろ組が通る!
町火消による消火は→
破壊消防と呼ばれる
独特の方法でした。
いいか 絶対 ここで食い止めろ。
日本橋に火を行かしちゃならねえぞ。
そりゃ!
♪♪~
周囲の建物を破壊する事で→
炎が燃え広がらないようにしたのです。
この時 欠かせなかったのが
家を壊される側の町人たちの→
全面的な協力です。
人々は ちゅうちょなく家を差し出したといいます。
それは 一体 なぜでしょうか。
その訳が 町人たちが暮らした家の発掘調査から分かってきました。
土の下から現れたのは
家の建材と見られる木の板。
3cmほどの薄さでした。
ここなんかはですね恐らく 建物の柱などの建材だと→
思うんですけれども。
火事で焼けた家の柱や屋根。
どれも
かなりきゃしゃな造りです。
江戸の町人の住まいは
火事に備えて→
壊しやすく 建て直すのが
簡単な造りだったようです。
更に 近くからは 不思議な穴が
いくつも出土しました。
地下の倉庫…
江戸の町人は 火事になるとここに 鍋や釜→
茶碗などを投げ込み
体一つで逃げたそうです。
そうか。
発掘調査を基に江戸の住まいを再現すると…。
すぐに壊せる単純な家の構造。
部屋には 大きな家具がなく→
必要最低限の物しか
置いていません。
火事を前提とした
この暮らし方こそが→
いざという時 ちゅうちょなく
家を差し出す潔さに→
つながったのです。
みんな 外国人なんかは感じる訳ですよ。
何でっていったら
つまりね もう…
ご覧下さい。
火事と闘う町人たちの覚悟。
あっちだ。 うわ~。
どけ どけ!
ろ組の。 早くしねえと
町じゅう燃えちまう。
一思いにやってくれ!
任せとけ。
派手に ぶち壊してやるぜ。