◆僕、長男です。◆ご長男？
ご長男も、ここでやってるの？
◆はい、
一緒に。
家族全員でやっているので。
これはええわ。

こんにちは。
ぎょうさん出てきた。
◆そうです。
◆娘です。
◆奥さんは大分若いんちゃいますの。
◆７つ下です。
◆やることやってまんな。
要するにクラシックをかけてるん
ですか。
◆そうです。
◆ちょっと１回かけてみてよ、
どんな感じか。
ご主人好きなんなんですか。
◆私、バッハが好きなんです。
◆バッファ。
◆全部で１万枚弱あるんで。
◆何が？◆レコードが。
◆クラシックのレコードが１万枚
？
うそでしょう。
◆本当です。
◆ちょっとちょっと、カメラさん、これ。
ここにあるわ。えっ、どこにあるの？
◆そこにもあります。


◆うわっ！
これはすごいわ！
えっ…。
◆これはバッファのフルートソナ
タです。
◆こっちから聞こえるわ。
これはええ喫茶店やなあ。
聞こえてきた。
これ？
でかっ！
立派な、
これ高い…。
◆こっちとこっちで。◆ご主人、
このスピーカー、
めちゃくちゃ高いやつちゃいますの？
◆そうですね。
◆何ぼしましたん、これ。
◆１８０万ぐらいですね。
◆どひゃ～。
出た。
◆４０年前で。
◆４０年前でね。
今やったら、２００万以上するで
しょう。
ないでしょう。
生産してないでしょう。
◆これもう、つくれないんですよ。
特殊な金属使ってるから。
◆これ、レコード、もう要らんよ
うになったら、奥さん、どうする

んですか。
◆たまにお客さんに上げたりしま
す。
◆どうしようかなあと思って。
◆１万枚もあったら。
◆要りませんか？
◆俺のところに来るの？
今この段階で俺に振る？
もう最終的には捨てられる
運命にあるんでしょうね。
すいません。
◆今さっき、それで…。
そういうふうな感じでやってみてみ。
何か１つ言うてみいな。
あるやろ。
最終的には入り切らへんかったら、
大工さんか何かに頼むという。どうですか、
こういうのは。
◆うまいなあ。
◆うまいでしょう？
１つでも、ええから
考えて。
考えたら、
俺帰れるから。
まあ大量のレコードは、
ビバルディじゃないですけど、
お父さんの死期が近づく前に
何とかしようと思います。
◆１つ来たで。
ビバルディの四季が来ました。

ありがとうございます。◆必死に考えていました。
◆今ずっとかたってくれてたな。
◆だから、もうこれを、機会にレコードも
全部処理して、この喫茶店を新し
い新世界にしましょう。
◆うまい。
◆ありがとうございます。
出ましたよ。
◆大喜利大会みたい。
◆クラシック大喜利展開になりま