◆やっぱり、
精神的に追い込んだほうがいいと
思います。
◆精神的なん、きついで。
◆バツイチになった原因を徹底的に
もう一度、反省させるというか、
紙に起こさせる。何で私はバツイチになったのか、
論文に書かせるみたいな。
◆それは痩せる。
◆それ、痩せる。
◆２時間で痩せる。あれか、
あのお店やな、あれや…。

痩せてませんけど。
◆さっきより痩せたわ。
◆本当だ。
◆精神的に追い込んでいく。
それはいいかもしれませんね。ほっしゃん。いきましょう。
◆やっぱり、だから、
僕は物理的やと思います。徹底的に、
ウサギと一緒の物を食わした。
ウサギと一緒の餌を。
◆絶対痩せるわ。
◆乾いたあの…、
干し草。
◆痩せるわ。みんなやってみ？
できへんわ。
良純さん、行きましょう。
◆これでも、物理的と精神的とあ
ったら、
両方併用する、遠距離恋愛じゃな


いですか。
多分そうでしょう。
１週間に１回でいいんですよ。尾行をつける。
そしてラーメンを食べているとき
に
すっと来て、
小原さんに頼まれた。
◆こわっ！
◆いつ見られるかわからない。
◆なるほど。
興信所みたいな人に。
探偵をつけて。
◆週に１回。◆怖っ！
ラーメン食べてるときに。
◆食べないほうがいいんじゃないですか。
私はこういう者ですけど。
◆怖いなあ。◆それは精神的にも大分追い込ま
れるわ。
さあ伊代ちゃん、行きましょう。◆でも、そんなようなことなんで
すけど、それを自分でやらせる。
きょうは何を食べたのと言って、
写真を撮って、それを彼女に送る。
送らなかったら、
何で送らないの？　って言って。
◆送ってきたやつを見るわけ？
◆よしよし、ラーメンは食べてな
いわね、
よしよしという。
◆伊代ちゃんも、家でそんなんし
てるの？

◆してないです。
◆やったことあるでしょう？
◆ないです。
できません。
◆さっきの中学生の男の子です。
◆できません…。
なぜできないのですか。
◆そこまで管理できないからです。
◆さあ、
伊代ちゃん、
見事正解が出ました。
びしゃっと来ました。
久々でございます。
どうぞ、ごらんいただきます。
すごいよ。この管理は。
◆ラーメンを減らして、
毎日食べるものを
写真に撮って、私にメールをして
ください。
◆きついな、それ。
完全な監視体制やんか。
◆喜んでました。
◆喜んでた？
きょう食べたものをメールで送る
わけ？
◆そうです。
毎日です。
◆それ見て、どうするの？
これはいいけど、これはだめよと
か。

◆そうなんです。
◆痩せていくの？
どんどんどんどん？
◆遠距離なんで、
そんなに、しょっちゅう会えないじゃないですか。
会うたびに痩せていくことがおも
しろくて。
◆えっ、俺もやって。
すごいな。
◆トータルで１２キロぐらい痩せ