2019/03/06(水) 15:50〜17:53 ten.【若一調査隊“和歌の浦”で3つの神社の魅力に迫る】[字]


ども、これはこの事件、
新しい段階、
第2ラウンドに、
今入ったということがいえるんだ
と思います。
その第1ラウンドはやはり検察側、
東京地検特捜部が主体となってこの世界的に有名なカリスマ経営者
を逮捕するという、
非常に大きな経済事件に踏み込んだわけですけれども、
そこからきょうまで107日、


3か月以上勾留されていて、きょう保釈、
ここからやはり今度はゴーン被告
がまさに主役と、
表舞台に出てくるということです
ので、第2ラウンド、
どういう展開になるのかというの
をきょうは読み解いていきたいと
思うんですね。
まず保釈保証金10億円という多額のお金、
これはゴーン被告がそれだけの財
力を持っているという裏返し、
逃亡しないように、

それから証拠を隠さないように、
これだけのお金を裁判所に預けて
おけば、
逃げることはないだろうというふ
うに算定されたお金が10億なん
ですけれども、
これまでに保釈をされた実例を見ると、
この10億円というのはどのぐら
いの金額かというと、
実はこれよりも大きなお金で保釈
をされている事件というのが2件
あります。
今回、第3位の金額になるんです
けれども、2件ともですね、実は
大阪で起きている事件で、
大きなお金が動いた経済事件、
私もこの2つの事件、ともに取材をしました。
1つはいずれも国が関係するいろ

んな制度を悪用したものなんです
けれども、
BSEといういわゆる以前で言うと狂牛病に関わるような牛肉をで
すね、偽装する、
それによって補助金をだまし取ったという事件。
それからもう1つはバブル経済の
後始末ということで、
不動産会社の経営者が、
資産隠し事件、
これを大阪地検特捜部がやった、
すべて特捜部がやった事件になる
んですね。
金額にこの目が奪われがちですけ
れども、実は深く読み解いていく
と、共通点というのが見えてくる
んですね。
その共通点というのが何か。
それぞれを担当している弁護士に
注目をすると、
いろんなことが見えてきます。
その共通点、
この弁護士というのはヤメ検と呼
ばれる弁護士。
つまりもともとは検察官だった弁
護士がこのそれぞれの大きな国が
関わるような事件を担当してきた
わけなんですね。
ここには、実は深い意味があるん
ですね。
これだけの大きな事件を立件をし

ようというふうに捜査当局、検察
側は考えると、必ず、これはもう、
有罪にしないとメンツが立たないということになるわけなんですね。
そうすると有罪にするために検察
側と弁護側の間で、
この司法関係者の中でよく使われ
ることば、
歩留まりということばがあるんで
すけれども、歩留まり、どういう
ことかというと、こういうことで
すね。
検察側と弁護側、ヤメ検、
この双方がやはり検察側は、
とにかく有罪にしたいんだという
ことになるわけです。
そうじゃないとメンツが立たない、
一方の弁護側は、
なんとか少しでも刑を軽くするこ
とができればメンツがたつ。
あるいは保釈まで持っていければ
十分だというようなことを、
実際には手は握手はしていないと
思いますけれども、お互いにです
ね、
検察出身ということで、
この事件をどういうふうに進めて
いけばお互いウィンウィンの関係
ができるかということを、あうん
の呼吸で分かったうえで、
進めていくというのがこのヤメ検