ないなあやあれへんがな。
どれぐらい暗いかといいますと、
これ、まだお昼なんですよ。
お昼で、きょう、

ちょうど天気がよろしい。
天気がよろしいのにもかかわらず
これ、ちょっと消させていただきますね。
昭和枯れすすきやないか。
はははは！
笑いごとやあれへんがな。


貧乏ながらとにかく明るかったという
和子さん。
橋本さんには
忘れられないことがあるらしく…
黒田君は知らないと思うんです。
だけど、たまに２丁目劇場の
事務所に来まして、
差し入れをくれるんです。
夏場ね、暑いときに
覚えてるのが、
冷たいもん食べて～言うて、
有がいつも
お世話になってんねん言うてね
夏場の冷たい物言うたら、
アイスキャンデー。
５５１のアイスキャンデー。
ああ！一番喜ぶやつですよ。
袋の中見たら、
凍らせたヤクルトでした。
４本入って。
４本ということは、黒田４兄弟。
本来飲む予定やったやつを
お母さんはこの４兄弟に飲ませずに
末っ子の有のために。
かわいいんですよ、
末っ子やから。
そうか…
すごいね、息子思いの
お母さんだったと。
愛されてたんですね。

和子さんは、本当に。そんなに和子さんが
愛してたということは
必ず写真が
残ってるはずなんですよね。
そうですね。
愛されてましたよ、彼は。
何とかちょっと見つけたい。
それだけ愛されていたなら、
ほかにも必ず写真はあるはず。
続いて八光は、難波の相合橋へ。
２丁目時代に、よくここら辺をうろついてたとのことだが。
何かね、話に聞いたら、
ほんまにこの辺に
寝泊まりしてたはずなんですよね
黒田さんが。ここで？
ここが、そうですね、
これが言うたら寝室。
ここで段ボールとか引いて
寝ておられたんですよね。
まだ売れていないころ
あまりにもお金がなく、
借りていた家を追い出され
一時期、この橋の上で寝泊まりをしていたという。
そんな生活してるんやったら
もちろん写真なんかは
もう絶対持ち歩いてないよね。
持ち歩いてないやろな、
その当時はね。
でも、絶対に黒田さんの人生の中でヒントがあるとしたら
やっぱり、この橋。

どっかにあるはずやな。
どっかにあるの？
ほんまや、そう思うたら
この相合橋の中、
黒田さん、よく行ってるし、
行きつけのお店もあるから、
ちょっと聞きに行きましょうか。
そんなとこあるねや。
あります、あります。
ほな、お邪魔しました～。
昔から黒田にかわいがられていた八光。
以前、連れて行かれた
お店があるとのこと。
そこなら、もしかすると
写真があるかもしれない。
あっ、来ましたね。
こんにちは。
ここ相合餅は
黒田が昔からお世話になっている
お店だそうで。
ほら、ここに…ありますねえ。
ここ、黒田さんが。
来てますね、ご機嫌に。
僕もこれ何年前や、これ。
若いですね。これ何年前や～。
黒田さんの写真、
これしかないんですよ。
昔の写真とかって
あったりしないですかね。そんなに昔はない。
だから、十五、六年前。