2019/03/09(土) 19:30〜20:15 ブラタモリ「#128 阿波踊り」[解][字]
藍染めの原料となる染料のこと。
徳島は その一大産地でした。
藍を製造・販売する商人は「藍商人」と呼ばれ→
莫大な利益を上げていました。
阿波踊りを支えた大スポンサーだったんです。
でも 藍商人は どうして
そんなに儲かっていたんでしょう?
そこで タモリさんが向かったのは→
徳島市から西に10kmの石井町。
ここには かつての藍商人のお宅が
残っているんです。
その繁栄ぶり 拝見しましょう!
青石!そうですね 阿波の青石といいます。
そうなんですね。
きれいですよね これは。
緑色結晶片岩という。
地中深く 圧力が高いとこでできた石ですね。
へえ~。
すいません。
あっ こんにちは。
お邪魔いたします。
私は この家の者で 武知と申します。
藍商人の末裔で 私で10代目になります。え~!
本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
はぁ~。
皆さん…
藍商人の繁栄を物語る このお宅→
すごいのは これだけじゃありません。
なんと 現在でも江戸時代と同じ製法で
藍を作り続けているんです。
見せて頂きましょう。
失礼します。こんにちは。
こんにちは。
これが藍ですか。
(武知)そうですね。
ふ~ん。
藍は もともと
緑色をした こんな植物。
この葉っぱを 細かく砕いて 乾燥させ→
これに何度も水をかけ発酵させていきます。
完成までには1年もかかる
大変な作業です。
しかし その分
藍は とても儲かる商品でした。
その値段 なんと お米の2倍。
徳島では 藩の財政を支えるため栽培が奨励されていたんです。
はい。
よろしいですか 失礼します。
あぁ~ かなり…。
ふわふわですね。
この… まあ 1床っていうんですけども…
すごいね~。
この藍から
どんな染め物ができるかというと…。
(武知)1回染めただけでは薄い
水色にしか染まらないんですよ。→
だから それを何回も何回も繰り返して…。
濃い色にするんですか。
こいうふうに…
(武知)このような形で昔は 着物それから肌着ですね。 布団。→
ほんとに 至る所で藍が利用されて。
なるほど。
…ってことだね。
(笑い声)
そうですよね。
その中でも 徳島の藍「阿波藍」は特によく売れました。
全国の藍の生産量を示したグラフを
見ても一目瞭然です。
はい そうですね 徳島ですね。 実は各地で
藍って作ってるんですけれども…
なるほど。
でも どうして徳島では→
全国で もてはやされるほど
良質な藍が作れたんでしょう?
近くにヒントがあるので
行ってみましょう!
ちょっと下りてってみましょうか。
はい。
(笑い声)
そうですね。
あっ! 「石垣」出ました。
高く積まれた石垣その端っこに目をやると…。
角が随分とがってますよね。
この石垣の鋭さに大事な意味があるんです。
ん?
(根津)平らですね。
ああっ そうです。
おっしゃるとおりです。
あっ!
うん。
タモさん いい線いってますよ!
そう この石垣は洪水と大きな関係があります。
実は この家 徳島の町に
たくさんの島をつくった→
暴れ川 吉野川のすぐ南にあるんです。
こちらのお宅の17代目当主田中さんに聞いてみましょう。
ええ。 大正元年の大水っていうものが
相当有名なんですけど→
その時には…