2019/03/11(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「サンゴ礁の海 ラグーン〜小さな魚マニーニの冒険〜」[二][字][再]


そのタイミングです。
到着してから数日後に水路の特別な場所で
マダラハタの繁殖行動が始まります。
しかし 産卵するのは もう少し先です。
マダラハタが子孫を残すための 最後のきっかけは 集合してから起こります。
およそ2万匹ものマダラハタが

水路の出口の狭い海域に集結します。
大混雑するサンゴ礁の海。
しかし やがて落ち着きすべての海の生き物が→
再び調和のとれた
生態系の一部となります。
食べること 身を清めること
繁殖することは→
サンゴ礁の生き物たちの主要な活動です。
マンタの繁殖は ハタとは異なり→
オスとメスの
つかの間の出会いによって始まります。
メスのおなかの中にある卵は
オスとの交尾を経て受精します。
オスはメスのヒレの一方を
口にくわえます。
交尾の態勢を保つために必要な準備です。
卵は メスの胎内で孵化し→
受精してから1年後 子どもは
ある程度 成長した状態で誕生します。
♪♪~
環礁では 呼吸をしているように海水が出はいりします。
波のうねりによって 新鮮な海水が→
サンゴ礁の内側ラグーンに吸い込まれます。
潮が引くとき


海水が水路を通って吐き出され→
ラグーンの一部は空になります。
こうして ラグーンの中の海水は常に入れ代わります。
サンゴ礁を越えて海水が満たされ→
水路を通って排出されるという繰り返しです。
♪♪~
外洋のうねりと 水路からの流れがぶつかって 波が つくられます。
そこは イルカたちにとって
格好の遊び場であり 交流の場です。
ハンドウイルカの群れが
ある水路を訪れました。
その中に 別のイルカ カズハゴンドウが
交じっています。
どうやら ハンドウイルカのジャンプを
まねしているようです。
♪♪~
別の仲間との交流は イルカが社交的で→
柔軟な行動をする生き物であることを
表しています。
どうやら この幼いカズハゴンドウは
迷子になってしまったようです。
そこで この水路で出会った
ハンドウイルカの大人たちに→
保護を求めています。
数日後 幼いカズハゴンドウは→
ハンドウイルカの群れに
受け入れられていました。
群れのメスは「育ての母」となり
子どもに遊びを教えたり→
サンゴの表面にある海綿で

口先を掃除することを教えます。
♪♪~
ラグーンから水路を通って外洋に流れ出る海水は→
有機物の粒子を多く含んでいます。
栄養に富んだ海水は 外洋の魚たちに豊富な食料をもたらします。
♪♪~
水路には すみかを構えるためにやって来る生き物もいます。
ダテハゼの仲間と 同居人の
コシジロテッポウエビです。
働き者のエビが
穴を掘ります。
放っておくと狭くなるので
穴のメンテナンスも怠りません。
その間 ハゼは しっかり
見張りをしています。
エビは 触角でハゼの体をなで→
両者は常に接触した状態を保っています。
緊急時には ハゼは穴へ逃げ込み
エビにも危険を知らせます。
♪♪~
ラグーンと外洋が絶えず混じり合う環礁の水路には→
多種多様な生き物が集まります。
この場所で食物連鎖の頂点に立つのが サメです。
時折 外洋から
シュモクザメやイタチザメが侵入します。
彼らの狙いは ここをすみかとする
オグロメジロザメの群れです。
オグロメジロザメは
日中は狩りをしません。
体を休め 潮の流れに乗って

呼吸をしているだけです。
ポリネシアの
ファカラバ環礁の南の水路は→
オグロメジロザメの生息数が
特に多い場所です。
この辺りの水の流れは 強すぎず弱すぎず
サンゴが広がるには理想的な環境です。
その結果 大量の魚が暮らすために
十分な食料と隠れがが もたらされ→
そして何よりも 魚たちの