♪♪~
<復興は
着実に進んでいる>
<人も
町も…そう思っていました>
<でも
何かが違う>
<少女は
今も避難先で暮らしています>
<ふるさとで暮らしたい>
<そう思って始めた 踊りでした>
♪~
<でも 現実とは ズレが…>
<津波に襲われた町は
新しい家が建ち始めています>
<にぎわいを取り戻したいと
夢見る家族>
<すくすくと成長する
子供と共に→
町も再生して行くと
思っていました>
(
啓太くん) 今 何周だっけ?(奏斗くん) 今…。
(
啓太くん) ケチャップ付いてる。
<でも…>
(内金崎さん) いざ建ってみるとまだ 「あれ? あれ?」って。
<被災地の海は
かつての姿を取り戻しつつあります>
(スタッフ)
大漁ですね。
(
甲谷さん)まぁまぁっていうのかな。
<それでも…>
<東日本大震災から8年>
<岩手
宮城 福島で→
気付けば
それぞれが望んだ復興と現実の間に→
ズレ…
ラグが生まれていました>
<福島市の復興住宅>
<そこで暮らす舛倉さん家族です>
<浪江町から避難しています>
<食卓には お母さん自慢の手料理が並びます>
<長い避難生活>
<美咲さんは食卓にも変化を感じていました>
<お父さんは
漁師でした>
(
美咲さん) もう ホントに何て言うんだろう。
(
広敏さん) あんまりおいしいと思わねえな。
やっぱり…
。
<家族が暮らしていたのは
ここから60km離れた→
浪江町請戸地区>
<県内有数の漁港があり→
市場には威勢のいい
競りの声が響いていました>
<あの
おいしい魚が食べられるふるさとに→
家族で戻るつもりでした>
<福島第一原発の事故>
<自宅も
船も津波で流されました>
<ふるさとは
原発事故の避難区域に>
<お父さんが
40年続けて来た漁も→
できなくなりました>
<美咲さんも この小学校に入学するはずでした>
<原発事故から5年が過ぎても
まだ ふるさとに戻れず→
美咲さんは
福島市の仮設住宅で避難を続けていました>
(
美咲さん) あれ?(広敏さん) こっちのほうだ。
これだ
この辺だ。
(
美咲さん)この前に 一本松があって→
津波で流されても
ずっと そのまま…。
(
広敏さん) 一本松じゃないよ一本の木な 今でもあるよな。
今
葉っぱないけど。
♪~
なんでだろう なんでだろう
フフフ…
。
<避難後も毎年
必ず行く春のお彼岸>
<ふるさと
浪江町のお墓へ>
じゃあね
バイバイ。
<でも