2019/03/11(月) 00:55〜01:50 NNNドキュメント「復興ラグ 大震災8年 人は…町は…」[解][字]


<津波で人口の1割近い→
1200人余りが
犠牲になりました>
<震災から3か月後の
町の中心部です>
<1軒の自転車店が
無残な姿をさらしていました>
<大正時代から4代続く

店のあるじ→
内金崎大祐さん>
<あの日も店で働いていました>
<そこに大きな揺れ>
<すぐにシャッターを閉め→
着の身着のまま
 店の軽トラックで高台に避難しました>

「横に長い百貨店」といわれ→
人通りが絶えなかった
町の商店街>
<そこにあった


内金崎さんの店舗 兼 住まいは→
あの日
どす黒い津波に のまれました>
<店に代々
 受け継がれて来た工具は 職人の命>
やっぱ
いつでも仕事できるように。
<自分に何かできないか?>
<内金崎さんは 避難所を回って→
無料修理を始めます>
<あの工具箱を軽トラックに積んで>
<幸い家族は無事でした>
<震災の翌月 親戚が持つ町内の空き家へ入ることに>

一同) いただきます。

内金崎さん) じゃあ 乾杯すっか。

加代子さん)ご飯茶わんで ハハハ…。
ありがとうございました

<入居したのと同じ日→
大槌出身で4歳年上の加代子さんと結婚し→
一緒に暮らし始めました>
<実は 加代子さんおなかに命を宿していました>
<妊娠が分かったのは
津波の前の日のこと>
ウフフ…
。お~!


加代子さん) 毎日 大きくなって。
毎日
 大きくなって。(内金崎さん) いた いた いた。

加代子さん) ウフフ… ホント?
あっ
 ここさも。
ほら
 めんこい。(加代子さん) フフっ。
<その年の秋>
ウフフ… よかった よかった。

内金崎さん) なぁ ホントだいがった。
<一時は
流産も心配されましたが→
無事
 双子の男の子が生まれました>
<震災後
町で生まれた初の双子…>
<子供が生まれた2か月後
年の暮れに…>
<自転車店は
 ようやくプレハブの仮設商店街で→
営業を再開しました>
<しかし 広さ15坪の店は町の中心部から遠いため→
一日中
 客が来ない日もざらです>
<郵便局のバイク整備や
出張修理をして→
何とか暮らしを立てていました>

<だから 町の中心部に戻りたい>
よしっと

厳しいからって
じゃあ 何もしないで→
ただただ
 厳しいって言ってるんじゃダメなんで→
今できる最大のことは→
やってるつもりなんですけど。
それでも
 なかなか… はい。
(スタッフ) 
店やめようとは思わない?
<その夢とは→
自転車店とカフェが一体になった→
名付けて
 「チャリカフェ」>
<マークは
 あの双子の顔と→
自転車の車輪を