2019/03/11(月) 15:50〜16:50 ten.【東日本大震災から8年…関西では伝えられない福島復興の真実】[字]


防護服などを身につけなくても作業ができるほど、放射線量は下が
りました。
今も日々4000人以上がメルトダウンした原発の廃炉作業に当た
っています。

あの日、
およそ15メートルの高さの津波
が襲った福島第一原発では、
複数の原子炉建屋で爆発が起こり
ました。
その周辺には、


事故によって生まれたがれきが、
当時のまま残されるなど、
8年たった今も原発事故のすさまじさを、まざまざと見せつけてい
ます。
そのうち2号機では、ことし、
廃炉に向けて進展もありました。
>>デブリの取り出しが課題となってきた2号機では、先月初めて、
デブリと見られる堆積物をロボッ
トでつかむことに成功しました。
>>2号機では、
メルトダウンした核燃料、
デブリと見られる堆積物の硬さや
形などの調査を開始。
小石状になった堆積物を、
最大で5センチ持ち上げるなど、
調査を行った10か所のうち7か
所で、
堆積物を動かすことができること
を確認しました。
国などは、2021年に、
デブリの取り出しを開始したいとしています。
福島の再生は、
30年から40年かかるとされる原発の廃炉作業が、
安全に進むことが大前提です。
福島県の地元テレビ局。
関西では目にすることのない内容
が、ニュース番組の中で放送され
ています。
>>午後5時現在の空間線量測定地です。
>>福島中央テレビでは、

原発事故があった2011年から夕方のニュース番組で、
欠かさず、
放射線量の情報を伝え続けています。
>>これが原子力規制委員会のペ
ージになっています。
これで地点を選んで更新されたも
のを出しています。
>>視聴者が、
身の安全を確保するための参考にしてほしいと始めましたが、現在
は除染も進み、原発から遠い都市
部などでは、
放射線量は低下しています。
>>多くの所では、
放射線量がほかの都道府県と変わ
らないところまできてるんですね。
県外から出張や旅行で来た人が、
あの数字の画面を見たときに、
やっぱり福島ってこういう数字を
表さないといけない所なのかって
勘違いされないかとか、いつまで、
どの範囲で、
放射線量を伝えたらいいのかなっ
ていうのが、
FCTの中でも議題に上がってい
るんですね。
>>福島県では、
ニュース以外でも、
簡単に放射線量を確認することが
できます。
国が県内各地に設置した、

モニタリングポストです。
この8年間で、
日常に溶け込んだこの光景も、
近い時期に変る可能性があります。
国は、
放射線量の低下や、
機器の管理費用などを理由に、県内のおよそ3000台のうち、
放射線量が下がったと判断した8
割を来年度末までに撤去する方針
を示しているのです。
>>撤去されるってことは、数値が下がって、みんな、
こうやって遊んでるんで、
それはそれでいいんじゃないかなと思いますけどね。
>>数字見たところで、
外に出れないとか、
そういうのを気にしてたら、
子どももかわいそうですし。
>>全然気にするレベルじゃない
って、言われてるので、
気にしないです。
>>一方で、
住民の安心材料となってきたモニ
タリングポストの撤去には、
反対する声も根強くあります。
>>そのまま置いてもらったほうがいいと思うんですけど、なんか
があったときに、そこの数字見て、
自分で判断することもできるかと思うので。
>>こうやって触ってても、
気にはなっちゃいますよね、どうしても。
なんかそうやってなかったことに