◆いや、夜しかやってないんです。
◆ほんなら、
今、仕込みをやってるの？
◆準備中です。

◆これ何屋さん？
ワインとおばんざいとジャズとか、やっています。
◆ちょっと入らしてもうていい？
おしゃれな、
あなたがオーナーさんになるの？◆はい、そうです。
◆ここピアノもあるやん。


◆そうなんですよ。
◆誰か、ピアノ、弾くんですか。
◆私は昔やってたんですけど。◆クラシック？
◆まあ、ジャズちょっとだけやっ
てたんで。
でも、今はやってもらってます。
来てもらって。
◆ちょっと弾いてや。
◆いやいや…。もう何年もやってないんで。
◆ちょっと弾いてぇや。
俺、歌いたいねん。
◆無理ー。
そんなん円さんにそんなん無理無
理。
◆ああ～♪
やってよ。
◆ええ！
◆思い出のサンフランシスコ。
◆いや、でも、円さん、久しぶり…。
◆会うた？
◆ウソ。
◆もう～、どきどきするからやめ
て。
思い出のサンフランシスコないの
？
◆あります。
◆あるやん。
♪～
◆ナビスコ～♪
◆ナビスコ？

◆これがやりたかってん。
あなた、いいじゃないの。
◆いやいや全然。
お客さんと一緒に歌ったりするこ
ともあるのね。
◆たまにね。
スナック未記？
◆なるときが…。
独身でいらっしゃいますの？◆はい。
１つ星。
１つ星。
◆１つ星ついて、
今ソロ活動をしてはる？◆そうです。
◆なるほど、そういうことか。
夜になるとスタッフの方が
おいでになるんですか。
◆いや１人で。
◆全く１人でやってんの？
◆そうなんです。◆１人で、
あなたを目当てに来る人ばっかり
なんか。
◆そうなんですよ。
もう競争率が高くて。
◆「歯にきぬ着せぬ」トークで円
さんを
楽しませてくれたオーナーの未記
さん。
ピアノだけでなく、お料理の腕前
も達者。
お客さんからのオーダーが途絶え

ない
人気のナポリタンを作っていただ
きました。
◆しっかり目のお味なので、
ワインにも合うような感じで。
◆うまい！
おいしいよ、
これ！
◆よかった、ありがとうございます。
人気メニューです。
◆今、お幾つでいらっしゃいます
の？
◆４１です。
再婚とか、考えてないんですか。
◆いいパートナーがいたら、したいなと思いますけどね。
◆すてきな人が見つかったらね、
あなたはまだまだお若いし、
これから
ひと花ふた花行けるじゃないですか。
◆円さん、どうですか？
◆ワイン１杯もらえますか？
◆すごい。
いや、ちょうど
昼、回ったから、
物すごい人が出てきた！
すごいで、これ。
この人、これ…。みんなこれ、昼ご飯のために出て
きた。
あっという間にうわあ～。
人、人！