うわうわ。
こんにちは。
すごい人ですね、これ昼になると。
ここは何屋さんですか。
◆ガラスの瓶のお店になります。
◆ガラスの瓶？

◆円さんや～ん。
◆こんにちは。
あら、まあ！
ご飯食べ終わったの？
◆いやいや、臨時休業であいてなかったんです
よ。
◆そうか。
ご飯食べに来たら。
ここが臨時休業やったら、行くとこ、なくなるで、
昼ご飯。
◆そうです。
◆ほんまに。
早いとこ探さな、終わってまうで。
あなた、お子さん、いてるの！？
◆臨月です。◆臨月で。
ちょっとこっち、おいで。
◆ああ、そう。
なら、きょう最終日でお仕事終わ
ったら、もうそれから、産休に入
るわけ？
◆そうです。
◆女の子、男の子？
◆女の子です。◆女の子やんなあ？わかるわ。
何でやったら、男の子やったら、


きつい顔になるねん。優しい、ええ顔してるやんか、
あなた。
早いところ、昼ご飯食べな。
すいません、どうも。
◆ありがとうございます。
ちょっと見せてもうていい？
これガラス屋さんって…。
◆日本精工ガラスといいまして、
こういうガラス瓶を大量につくっていまして。
◆これはどういうガラスですか。
これは何をするもの？
シャンプー入れるの？
◆いえいえ、
食品関係になります。
◆これいろんなものをつくってる
な。
ほな、業者に卸してるんですか。
卸しています。
◆ですよね。
奥に蔵がありまして。
◆蔵があるって、どういうこと？◆本来、蔵の壁だったんですけど、
それを破って。
蔵やったん？
うわっ、しゃれてあるなあ。
◆社長がこういう古いガラス瓶の
コレクターで、
それを展示させていただいています。
◆コレクションって、瓶、好き過
ぎでしょう。
大概自分でつくってるのに、

まだ欲しいんですか。
これなんかそうなんでしょう。
三ツ矢サイダーの
瓶好きには、たまらんのでしょう
ね。
◆手にとっていただいて結構です。◆これ、ええやん。
◆キリンビールさんですね。◆これビールですか。
◆はい。
◆昔こんなんやったんですか。
◆お徳用として出されていたみた
いです。
◆別に、ここがつくったわけじゃ
ないでしょう？
◆ないです。
◆瓶、好き過ぎるやろ。
もうええやん。
こんなん、もうかりますの？
◆ここはあくまでアンテナショッ
プとしてさしていただいています。
◆ならもうけんでよろしいの？
◆もうけたいんですけど。
そこは余り…。
◆もうけたいけども、もうからへ
んけども、もうからんでもいいん
でしょう？
◆いやいや、そんな。
◆ぼうっとしてもええんでしょう？
そんなん言わんでください。
◆言わんとってください。◆何にもせんでいいわけでしょう
？

◆立場が…、あしたから、首にな
ります。
◆何かこの辺でおもしろい人知りません？
◆ちょっとこのお店に来ていただ
いているお客様で、マナーの先生
というか。
◆マナーの先生？
おられます。
◆あんまり、引き、悪いなあ…。
女性の方で。