」
液体ミルクが活躍するのは災害の
ときだけではありません。
日常の授乳に使えば、手間を、格
段に減らすことができます。
粉ミルクとの最大の違いは、ミル
クをつくる時間。
粉だと、お湯で溶いてから冷まさ
ないといけないので、
ママは平均７分半、パパは１２分



半もかかるそうです。
でもそれが液体なら、ものの１０
秒。
哺乳瓶に移し替えるだけ。
しかも、清潔に移す工夫まであるんです。
「衛生的に移し替えていただける
ようにストローを開発しました」
「へー」
「このストッパー部分が一番大事なポイントになるんですけども、
このストッパー部分が完全に隠れ
るまで
差し込んでみてください。完全に
隠れるまで
中に入れてください。で、少し引
き上げていただくと完全に穴がふ
さがります」
「あ、そうですね。さっきのストッパーが引っかかった感じになっ
ています。うん」
「この差し込むところも、入口のところも全く手に触れていない」
「衛生的な状況で」「もし仮に僕
が泥だらけの手だとしてもたぶん
大丈夫だったんでしょうね」
「それは・・・」「それは問題あり？」
「調乳前は必ず手を洗ってくださ
い」
「わかりました。はい。手は洗っ
てください」
あとは一気に移すだけ。
「最後まできれいに入ります」
「逆さにしてもこぼれないですね

」「はい」
「あ。もう空っぽですね。この中。
ほら。空っぽ。
ストローが奥まで入ってないので
ここにストローの口が
あるので、完全に注ぎ切ることが
できると。
いま空っぽです。内容量が１２５
ミリリットルなので。
もうホントにピッタリ入っていま
す」
ただ、みなさん、こんなギモン沸
きませんか？
グリコでは、以前から粉ミルクを
つくっています。
液体ミルクは、その粉を単に溶か
して
パック詰めにしただけではないん
でしょうか？
「全然違います」「全然違うんで
すか？」
「全然違います」「でも成分はそ
うなんですよね？」「成分は赤ち
ゃんに必要なものが入っているの
で、
粉ミルクも液体ミルクも同じです
けども」
「液体ミルクは液状であるがゆえ
に、
保存期間中に微妙に変わってくる

成分が
あるので、その、赤ちゃんにとっ
て
必要な成分がきちんと担保できる
ように商品を一から作っています
」
もともと、赤ちゃんが飲むミルクには
これだけたくさんの栄養が必要で、
その量も
細かく決められています。
青と緑の線の間に入らないといけないんです。
「ホントにわずかな隙間を縫うみ
たいに
栄養を分布させなきゃいけないと
？」
「そうですね」
研究に研究を重ねた結果、赤い線で示されたのが、
グリコの液体ミルク。
しかもこれらの栄養を、変化しやすい液体の中でも
保ち続けるという、大変な苦労が
ありました。
「どれくらい持つんですか？」
「弊社のもので半年の賞味期間になります」
「半年！？冷蔵庫入れなくていい
んですか？」
「冷蔵庫には入れないでください
」「逆に？」
「逆に」「常温保存？」
「常温保存です」「ミルクですよね？」
「ミルクです」「ミルク、常温保