2019/03/13(水) 01:37〜02:20 NHKスペシャル「“震災タイムカプセル” 拝啓 二十歳の自分へ」[字][再]


続いて呼ばれたのは 福士 雅さんです。
津波で 家が壊され

仮設住宅で4年以上 暮らしました。
「3月11日 5時間目のとちゅうに
大きなじしんがきて→
外に ひなんしました。→
お母さん達がすぐひなんして こなかったから→
不安で心配でした」。
雅さんは 今 看護師を目指して隣町の看護学校で 学んでいます。
ご確認のため お名前と生年月日
お願いします。
人を支えることが好きな雅さん。
きっかけは 震災直後の経験でした。
大沢小学校は 震災当日から
住民の避難所になりました。
雅さんたち小学生は 肩たたき隊を結成。
避難所暮らしに疲れたお年寄りの肩をもむ 雅さんの姿です。
やっててどう?
どんな感じがする?
感謝の言葉を かけられるうちに→


人を支えることが喜びになったといいます。
看護学校で寮生活を送る 雅さん。
週に1度 山田町の実家に戻ります。
いつもバス停まで迎えに来るのは→
母 由起子さんです。
ただいま。
由起子さんは スーパーで働きながら雅さんたち3人姉妹を 育ててきました。
母子家庭で育った雅さん。
看護師を目指した 直接のきっかけはその母が 入院した時の体験です。
長引く避難生活のストレスで
耳が聞こえにくくなった由起子さん。
更に 雅さんが高校生の時
くも膜下出血で倒れます。
その時 病院で出会った看護師に
雅さんは 憧れたといいます。
「もし 母がまた倒れたら
今度は 自分が支えたい」。
それ以来 看護師が目標になりました。
そんな雅さん。
今の悩みは どこの病院に就職するか。
もともと 実家近くで働きたかった雅さん。
母も それを望みます。
一方で 別の思いも 出てきました。
より高度な医療を学ぶため
都会の大病院でも働いてみたい。
2人の間で 徐々に
擦れ違いが生まれていました。
どこの病院を希望するか
春までに決めなければならない雅さん。
自分は どんな未来を望んだのか。

タイムカプセルの手紙で知りたいと思っていました。
その手紙には…。
「8年前の私は『いつもお母さんに支えられているので→
お母さんを支えてあげたい。』
といいました。→
だから 支えてあげてください」。
(拍手)
え~。 何だろう。
お母さん 元気?お母さん 元気です。よかった。
何か お母さんのために
頑張って 看護師 目指してます。
(拍手)
親のこと聞いてたりとか何の職業 就いてますかとか→
意外と将来のこと
考えてるんだなと思って。
「『いつもお母さんに支えられているので
お母さんを支えてあげたい。』→
っていいました」っていうところとか…
芽生え始めた向上心と手紙で実感した 母への気持ち。
雅さん 悩みが深まるばかりです。
先生に促され なぜか整列を始めた5人。
実は全員 制服の仕事。
自衛官や警察官 消防士。
ほかにも医療の分野など→
実に10人もが人を支える道を選んでいました。
敬礼!
かっこいい!
は~い。 タッツ。
(拍手)
青森の陸上自衛隊に勤務する

上澤達広さん。
被災地の救助に来ていた自衛官の姿を見て
憧れを抱いたといいます。
「今 20才の自分がいる時は→
なにもかも 全てもとどうりになっているだろう。→
でも 8年前におきた大地震のことを
忘れないでほしい」。
以上です。
(拍手)
以上です。
(拍手)
中村奈緒さん。 はい 起立。
(拍手)
普通ですよ。
いいよ 普通で。
中村奈緒さんは 津波で家が全壊。
今でも時々津波に襲われる夢を見るといいます。
「家 なくなっちゃったけど
今 どこに住んでるのかなぁ…。→
今 自分は 何の仕事してるのかな?」。