2019/04/28(日) 19:30〜20:00 ダーウィンが来た!「ここも東京!絶海の秘境“孀婦(そうふ)岩”で生物大調査」[解][字]
長い毛のようなものが生えています。
タネは海鳥の羽にくっついて
この島に運ばれてきたようなんです。
登り始めて4時間。
最後の ひとふんばりです。
ついに登頂! やった!
わ~ すご~い! いぇ~い!ほ~!
頂からの眺めは格別です。
360度 陸地は一切見えません。
あ~ 雨が降り出しました。
海が荒れると船に戻れなくなります。
慌てて山頂での調査をしようとした
その時。
あれっ? 虫を発見!
こんな場所に虫がいるなんて!
確かに 岩肌をなめています。
雨水で命をつないでいるようです。
貴重なサンプルとして
捕まえたいんですが…。あ~。
なんとか1匹だけ捕まえました。
羽のないコオロギウミコオロギの仲間のようです。
ひょっとしたら新種かもしれません。
1年目の調査は大成功!
小さな島にも
たくましい命の営みを見つけました。
調査から戻ると 早速 専門家たちが
ウミコオロギを鑑定します。
すると びっくり!
新種の決め手はその大きさ。
孀婦岩のものは
通常の3倍もあるというんです。
普通 ウミコオロギは 波打ち際で暮らし
漂着した魚などを食べています。
海が荒れた時 流木などに乗って
たまたま孀婦岩に流れ着き→
やがて山頂まで登ったようなんです。
詳しく分析するとウミコオロギが孀婦岩に渡ったのは→
数千年から数万年前と推定されました。
ウミコオロギが どこから来たのか。
海の流れを
シミュレーションすると本州だけでなく→
遠く東南アジアからも
流れ着いた可能性があることがわかったんです。
へ~ そんな長い旅だったんですか。
ロマンを感じますなあ。
ホントそうですよね~ ヒゲじい。
う~ん でも ちょっと待った!
こんな何にも無さそうな島で ウミコオロギは
一体何を食べて暮らしてるんですか?
あ その答えも山頂の近くで
見つけました。 鳥の死骸です。
過酷な環境のため 衰弱死したようです。
こうしたものが食べものになるんです。
う~ん
でも いつもあるわけじゃないでしょ?
はい。 他にも
海鳥が島に持ち帰った獲物の残りや→
排泄物も食べていると考えられます。
ほうほうほう。 なるほどねぇ。
そのおかげで ウミコオロギは
巨大化したというわけですな。
いや そんな単純な話じゃありません。
え そうなの?
小さな島ですので いずれにしても
食料は不足しています。
どうしてウミコオロギが巨大化したのか
研究者も頭を抱える難題でした。
あ~ そうなんだ。
ええ。
この謎を解き明かそうと 2年目は
新たな方法で調査に挑みます。
登場するのは この特殊なドローン。
このあと 詳しくお伝えしますね。
そりゃ楽しみだ。 ウミコオロギさん
崖からコオロギ落ちないようにね。
なんて ヘヘッ。
あれ? 私がコオロギ落ちちゃう~!
♪♪~
世界で初めて行った 孀婦岩調査。
陸上だけでなく
水中も徹底的に調べました。
そこは まさに別世界。
岩の柱は なんと水深100m付近まで続いていました。
魚が いっぱい!
大型のアジや イソマグロなど回遊魚の大群です。
周囲80キロには
一切 島がないので→
孀婦岩に 小さな魚たちが
身を寄せます。
それを目当てに
大きな回遊魚が集まってくるんです。
3mにもなる 攻撃的なサメも
やってきます。
あれっ 近づいてくる! …えっ ウソ!
あっ よかった~。 行っちゃいました。
人が潜れない深場は
潜水艇で調べます。
出会ったのは カラフルな魚たち。
それも 日本で初めて見つかったような→
超レアなもの