2019/05/09(木) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]
長官狙撃から、およそ1時間後
テレビ朝日に
1本の脅迫電話が…。
≫長官狙撃の10日前には
地下鉄サリン事件が発生。
その2日後
警察は、2500人を動員し
オウム真理教への
一斉強制捜査に乗り出す。
それは、まさに
警察対オウムの全面戦争だった。
その緊迫した状況の中…。
長官は朝、自宅マンションを出た直後に
狙撃されたのである。
オウムによる犯行か?
当時、警察内部には
そうした空気が。
結局、捜査は
カルト集団や思想犯などを専門とする
公安部が主導することに。
そして、事件から1年7か月後。
公安部の捜査で、1人の男が
容疑者として浮上したのである。
≫その男は
警視庁の元巡査長で
オウム真理教の
元信者でもあった。
≫その供述をもとに
公安部は神田川の大捜索を開始する。
捜索は54日間にも及んだが
結局、拳銃は発見されなかった。
≫このあと、元巡査長は
不起訴となり釈放される。
一方、そのころ刑事部は…。
≫國松長官がこちらのマンションで
銃撃されてから
7年が経ったある日
突如として捜査線上に
1人の男が浮上します。
中村泰、当時72歳。
実は、この男日本の犯罪史上類を見ない
射撃のプロだったのです。
≫中村が捜査線上に浮上したきっかけは
名古屋市の銀行で起きた
現金輸送車襲撃事件だった。
≫なんだお前。
≫マスクと帽子で顔を隠した髪の長い男が警備員に発砲。
5000万円が入ったバッグを
奪い、逃走した。
しかし
最初に発砲された警備員が
果敢にも、犯人を追跡。
男の身柄を確保したのだ。
強盗殺人未遂で
現行犯逮捕されたのは
身長160cmほどの
小柄な男だった。
中村泰。
1930年、東京・新宿生まれ。
東京大学教養学部を中退。
殺人や強盗などの前科があった。
今回、名古屋の
現金輸送車襲撃事件で
中村の取り調べを担当した
愛知県警の元捜査員が
初めてカメラ取材に応じた。
≫そして、何より捜査員たちを驚かせたのは
その射撃技術だった。
≫その後アジトにしていた家からは
驚くべきものが…。
≫國松長官の記事ばかりだ。
≫更に、中村の貸金庫からは…。
≫なんだ、これは?
≫大量の拳銃やマシンガン
銃弾などが見つかったのである。
≫戦争でも
おっぱじめるつもりだったのか。
≫そして、元捜査員は
こう断言した。
≫しかし、公安部は
オウム犯行説のまま捜査を継続する。
一方、そのころ刑事部は
中村犯行説の裏取り捜査を水面下で進めていた。
当時
捜査の陣頭指揮にあたっていた
刑事部の幹部が
初めて取材に応じた。
≫こう語るのは
元警視庁刑事部捜査1課長の佐久間正法氏。
≫しかし、2010年
長官狙撃事件は時効を迎える。
≫犯人逮捕には至らなかったが
公安部はオウムによる組織的犯行と
しかし
大崎署での刑事課長時代
オウム捜査を大きく進展させる
きっかけとなった
仮谷さん事件を指揮した
佐久間氏は、こう断言した。
警視庁公安部主導で行われた