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2019/05/12(日) 19:30〜20:00 ダーウィンが来た!「最高の相棒!イヌと人」[解][字]


跳びはねてなんだかうれしそうなキツネが。
おりから出して抱きかかえても

まったく暴れません。
実は 前者は 野生に近いキツネ。
後者は「あること」をしたために人懐っこくなったもの。
一体 何をしたんでしょう?
キツネが赤ちゃんを産むと→
その中から
比較的 穏やかなキツネを選び出します。
そのキツネが成長し 子どもを産むと→
そこからさらに穏やかなものを選び出す。
こうして 穏やかなキツネを選んでは
育て続けました。
すると 6世代目には 人を恐れずに
近づいてくるようになりました。
16世代目になると イヌのように
丸顔になるものや→
尻尾が巻き上がるものも
現れました。
現在は 56世代目。


なんと 人の指示を理解し→
イヌのように コミュニケーションが
とれるものまでいます。
実は はるか昔 オオカミにも
同じことが起こったと考えられています。
長い年月の間
人と共に世代を重ねるうちに→
オオカミとは まったく違う習性を持った
新しい種 イヌが誕生したんです。
イヌの祖先は最新のDNA調査によると→
数万年前に ユーラシア大陸で誕生したと考えられています。
その後 イヌは
人に連れられ全世界へと広がります。
その過程で
人と より深い絆を築いていったんです。
1万2,000年前。
人は作物を育て 定住生活を始めます。
それによって イヌと人の関係は
さらに強く結び付いていきました。
ここ インドの ある村では→
イヌと人が農耕によって結び付いた最初のころの姿を→
今でも見ることができます。
一匹が食べ物を求めて畑にやって来ました。
何かの気配を感じたんでしょうか。
現れたのは サル。
イヌは
このサルを獲物に選んだようです。
群れで畑に現れ
次々と食べていくサルたち。
そこに農家の人が現れました。

大事な作物を荒らすサルたちを追い払おうとします。
石を投げて脅かしますが
効果は ほとんどありません。
その様子を
岩山の上から じっと見つめるイヌ。
すると イヌのすぐ近くの畑を
別のサルの群れが荒らし始めました。
イヌは狙いを定めると
一気に駆け出します。
イヌの突然の攻撃に
サルたちは ちりぢりになっていきます。
すると農家の人たちが イヌが サルを
追いかけていることに気が付きました。
サルは いちもくさんに岩山へと退散。
獲物を狙ったイヌの行動が 結果的にサルを追い払うことになりました。
こうした出来事をきっかけに→
人は イヌの番犬としての能力を見いだしていったんです。
農耕を始めたことによる
人とイヌの新たな結び付きは→
はるか昔
世界中で起こったと考えられています。
イヌは 安定した収穫を
私たちに もたらしてくれたんです。
もうひとつ イヌと人の仲を深めた
重要な出来事があります。
それは ヤギやヒツジなどを飼う
牧畜の始まり。
家畜を外敵から守るために
イヌの力を利用するようになったんです。
しかし イヌにとって

家畜は 本来 獲物。
家畜のそばで暮らすには
訓練が必要でした。
モンゴルでは 今も
伝統的な訓練の様子を→
見ることができます。
牧羊犬に育てるための訓練は生後2か月ごろから始まります。
このイヌには
ジリという名前が付けられました。
幼いうちは
人のそばで愛情たっぷりに育ちます。
そして 家畜の子どもたちと
一緒に過ごさせるようにします。
こうして ヤギやヒツジは 獲物ではなく
仲間だという意識を植え付けるんです。
ジリにとって最大の試練は
大人のヤギとの対面。
体が倍ほどもある相手からの手痛い洗礼。
受け入れられるにはまだ時間がかかりそうですねえ。
一方で ジリに

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