インターネットを使ったＰＲ。
ホームページを手作りし

全国の卸業者と生産者に→
取り引きを呼びかけた。
ある日　ホームページを見たという一人の女性から→
話だけでもと訪ねた新保さんは
目の前の光景にくぎづけになった。
だが　野生の草しか食べていないため
サシのある霜降りには　ならない。
安値で買いたたかれ
経営は破綻寸前だった。
新保さんは　我に返った。
新保さんは　海外で取り組まれていたドライエイジングという熟成方法を学び→
熟成させる期間など
あらゆるパターンを試した。
しかし　何度やっても結果が出ない。
だが　新保さんは粘った。
不思議なことが起きた。
託された肉の価値を最大限　引き出し責任を持って届ける。
それこそが　肉屋の誇り。


新保さんは　本当の自信を手に入れた。
この日の新保は
どこか落ち着きがなかった。
依頼してきたのは　長年
つきあいを重ねてきた飲食店の経営者。
そのリニューアルイベントで
地域に　ゆかりのある鹿肉を→
腐敗のスピードが圧倒的に速く
数日で酸化する。
そのため　鮮度の高いうちに
食べることが多く→
腐敗と隣り合わせの熟成は
至難の業とされてきた。
持ち込まれて間もないにもかかわらず
体液が染み出し→
想定よりも
熟成の進行が速い箇所があった。
ヒレ肉に当たる　この部分。
新保が編み出した熟成の技。
愚痴を言いながらも
連日　試行錯誤を重ねる新保。
緊急事態が起きた。
鹿肉から　僅かに異臭がするという。
ヒレに　酸化を示す
茶色い斑点が現れていた。
だが…。
新保は　更に攻める。
何度も何度も　肉の表面を切り剥がしては
手当てを施す。
はあ～…。

依頼主が現場まで駆けつけていた。
鹿肉が運び込まれる。
手塩にかけて熟成させた肉を自らの手でさばき→
責任を持って届ける。
その肉は　香り高く深いうまみにあふれていた。
♪♪～（主題歌）
♪♪～
自分の仕事に
命を懸けられる人だと思います。
2019/05/14(火) 00:20〜01:10
ＮＨＫ総合１・鹿児島
プロフェッショナル　仕事の流儀「我流、肉道〜精肉店店主・新保吉伸〜」[解][字][再]

名もなきノーブランドの牛肉が、その男の手にかかれば最高ランクに匹敵する味へと生まれ変わる。年間３００人の料理人が取引をしたいと申し出る、孤高の精肉店店主の素顔！

詳細情報
番組内容
名もなきノーブランドの牛肉を、最高ランクに匹敵する味へと生まれ変わらせる男がいる。精肉店店主の新保吉伸（５７）。店は滋賀県草津市という地方都市にありながら全国から客が殺到、その肉を卸して欲しいと、年間３００人以上の料理人が取引を申し出る。新保は肉に“熟成”という魔法をかけ、個性を最大限に引き出す。１８年の研究の果てに生まれた独自の下処理や、９年かけて育てた微生物による熟成。肉と歩む孤高の匠に密着！
出演者
【出演】精肉店店主…新保吉伸，【語り】橋本さとし，貫地谷しほり


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