2019/05/16(木) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


みられています。
≫ありがとうございました。
こうした事件を繰り返さないために
この裁判から私たちは

何かをくみ取らなければ
いけないと思います。
今日は、このパネルにあるように
心愛さんにとっては母親
そして、勇一郎被告から見れば妻である
なぎさ被告の裁判ですから


なぎさ被告の立場で
考えてみたいと思います。
スタジオには藤田香織弁護士に
お越しいただきました。
よろしくお願いします。
藤田さんは
神奈川県の児童相談所で
非常勤の弁護士として
仕事をしていらっしゃいまして
子どもを守るためには
どうすればいいのか
法的なアドバイスを
行っていらっしゃいます。
まず、今も被告人質問が
続いているという話でしたが
供述調書が読み上げられた中で
この行為はしつけの範囲を超えて、虐待だと
分かっていたけれども
私の中でも
旦那の虐待に
慣れてしまっていたと
こう話しているわけですが
まず、この受け止めからお話いただけますでしょうか。
≫なぎさ被告自身も
DVを受けたDV被害者だと
うかがっていますが
DV被害者には
よくあることですが
もう暴力に対する感覚が
苛烈な暴力を受けていて

暴力に対する感覚が
鈍磨してしまっていると。
虐待を受けていてなんとか助けなきゃと
思ったとしても
なかなかそこが一歩踏み出せない。
暴力に対して
強く出られないところが
あるんだと思いました。
≫ここに1つの調査結果が
あるんですが
政府の、内閣府の調査ですが
配偶者からDV被害を受けた人。
つまり、今回の場合でいうと妻なぎさ被告の立場ですが
そのDV被害を
配偶者から受けた人で
子どもも被害を受けたと
答えた人が
21.4%。
この調査に協力した人の中の
5人に1人が
自分も受けているけれども
そういう場合は
子どもも虐待されていることを
訴えているわけですが
この数字というのは
普段、こういった
お仕事をしていらっしゃる中で
何か実感として受け止められる
部分というのはありますか?
≫まずはじめに

確認しておかなきゃいけないのは
子どもの目の前でDVを行う
子どもがDVを見てしまうこと自体が
子どもに対する
重大な心理的虐待ですから
そういう意味では
この数よりは随分多くの
心理的虐待が
行われていることになります。
かつ、自分の身内に
家族内での暴力をする方ですから
自分より弱いところに
暴力が向いていくのは
当然のことで
そうすると、妻に対するDVをしているのであれば
子どもに対する虐待も疑われる。
この数は十分考えられますし
もうちょっと高い
数字なのかもしれないなと
思っています。
≫勇一郎被告は
とにかく、心愛さんを長時間
立たせるであるとか
水をかけるであるとか
あるいは食事を与えないということも
あったということですし
となると、本来ならば
母は子どもを
守らなければいけない。
だけれども結局、自分に