返納してもらいたいなというときに
気をつけたほうがいい
キーワードが、こちらです。
説得するよりも
納得してもらうこと。
これって大切ですよね。
≫そうですね。
もう年なんだからっていうふうに
言われてしまうと
誰でもカチンとくると
思うんですね。
そうではなくて
実際に同乗して
どういうところが安全か
どういうところが危険なのか
例えば車に傷がないかとか
それから
視力が低下してきたんじゃない
というふうに
具体的に指摘をするというのも
１つの方法だと思います。
高齢になると
やはり自分が思う主観年齢と
それから、自分の実際の年齢と
若く考えてしまう
傾向があるんですよね。
≫確かに、親世代を見ているとすごく行動意識が強くて
行動力があるので
若々しくて
それもわかってるから
なかなか言いづらいところもあるんですけども。
実際に一緒に同乗してみて
危ないことがあったときに
指摘してみるとか
そういうことがあるということですが
そのほかにも
どんなふうに話してもらうと
納得してもらいやすいんですか？
≫あとはコストの面とかですね。
実際、駐車場代とか
あるいはガソリン代も使うし
実際に、色んな面で
費用の負担になるということを
実際に試算してみると
年間１０万円以上コスト節約になるという話も
ありますし、そういうふうに
まずシニアの場合ですと
孫には比較的、お小遣いを
ポンと渡すんですけど自分でタクシーに乗る場合に
そこをちょっと乗らないで
ケチってしまうみたいなところがあるのでね。
≫節約したお金を
ほかのところにも使えるわけですよね。
≫お孫さんから
言ってもらうというのも
ポイントになりますか？
≫そうですね。
孫のほうから実際に
ばあちゃん、ちょっと
危険なんじゃないというふうに
言ってみるというのも
１つのポイントかなと
思いますね。
≫コストの面で言うと
返納したときに公共交通機関の
割引券とかを
自治体で配っていたりするので
そういうのも活用していくと
節約につながりますよね。
≫それでは３つ目のポイントを
見ていきたいんですが
免許返納は
いずれ来る介護の
前段階なんだと覚悟を。
これ、厳しいお言葉ですが
重要なポイントですよね。
≫免許を返納するということは
もちろん
その問題ではあるんですが
実際は
介護の前段階であるという認識を
持つことが重要だと思います。
まさにプレ介護というんでしょうか。
それで、実際、私が
長年取材していますと
この問題に向き合った
ご家族が
その後、数年後に
介護が必要になった
ケースが
往々にしてあるんですよね。
≫そういうときだからこそ
ご家族の方々の支えというのが
大事になってきますよね。
≫そうですね。実際に家族は自分が何ができるのか
例えば買い物の代行ができるのか
あるいは、フォローするために
タクシーチケットを
プレゼントするだとか
自分ができることを見つけて