一部損壊が５棟となっています。
また、
床上浸水や床下浸水も相次いでい
るということです。
気象庁によりますと、
活動が活発な梅雨前線が停滞し、
暖かく湿った空気が流れ込んでい
るため、九州南部を中心に、
発達した雨雲が次々とかかってい
ます。
午後１時までの１時間には、
鹿児島県鹿屋市に国土交通省が設置した雨量計で、
８０ミリの猛烈な雨を観測したほ
か、午後２時までの１時間には、
宮崎県日南市の深瀬で、４６．５
ミリの激しい雨が降りました。
九州南部では、
先月２８日の降り始めからの雨量が、多い所で１０００ミリに達す
るなど、記録的な大雨になってい
ます。
鹿児島県や熊本県、それに宮崎県
では、
土砂災害警戒情報が発表され、
土砂災害の危険性が極めて高くなっているほか、午後２時現在、
鹿児島県の志布志市と南さつま市、
曽於市では、氾濫の危険性が非常に高い、
氾濫危険水位を超えている川があ
ります。
鹿児島県の三反園知事は、次のよ
うに述べました。
＞＞その上で、自衛隊に災害派遣
を要請する考えを示しました。
九州の西の海上から発達した積乱
雲が次々と流れ込むため、非常に
激しい雨が断続的に降り、特に九
州北部では、きょう夕方から夜に
かけて、九州南部では、
今夜遅くからあす昼前にかけて、
局地的に１時間に８０ミリ以上の
猛烈な雨が降り、
平年の７月１か月分の雨量を超え
る雨が１日で降るような、大雨と
なるおそれがあります。
あす昼までの２４時間に降る雨の
量は、いずれも多い所で、九州南
部で３５０ミリ、九州北部で３０
０ミリ、四国で２５０ミリなどと
予想されています。
その後も雨は続き、
あさって昼までの２４時間には、
九州南部と東海で、１００ミリか
ら２００ミリと予想され、
九州を中心に、
災害が発生してもおかしくない大雨のおそれがあります。
気象庁は、非常に激しい雨が、同
じ地域で数時間続くような場合に
は、大雨特別警報を発表する可能
性もあるとして、
厳重な警戒を呼びかけています。
特別警報を待つことなく、状況が悪化する前に、
早めに避難をしてください。
午後２時半現在の避難に関する情報です。
避難指示は、
鹿児島県の鹿児島市と霧島市、姶良市、南さつま市のそれぞれ全域
と、垂水市の一部の地域の合わせ
ておよそ４２万世帯９０万人余り
に出ています。
また避難勧告は、鹿児島県と熊本
県、それに宮崎県の、
合わせておよそ８２万人に出ています。
＞＞ＪＲ九州によりますと、
大雨の影響で、
九州新幹線は熊本県の熊本駅から、
鹿児島県の鹿児島中央駅の間の上下線で、運転を見合わせています。
ＮＴＴドコモ、ＫＤＤＩ、
ソフトバンクの大手携帯電話３社は、
インターネットを通じて安否情報
を文字で登録したり、確認したり
できる、災害用伝言板のサービス
を始めました。
またＮＴＴ東日本、西日本も、
音声によるメッセージを登録したり、確認できたりする、
災害用伝言ダイヤルの提供を始め
ました。
自分の安否を伝える場合は、
固定電話や携帯電話から、１７１番に電話し、
自宅や職場などの電話番号を入力
すると、メッセージを登録できま
す。
登録されたメッセージを聞くため
には、１７１番にかけて、安否を
確認したい相手の固定電話の番号
を入力します。
気象庁は、
臨時の記者会見を開き、場合によ
っては、
大雨特別警報を発表する可能性も
あるとしたうえで、
みずからの命はみずからが守ると